アパートマンション経営

稼働率向上のための様々な取り組み

タイトルの「稼働率向上」、何やら難しそうだなあ、と感じられる方も多いかと思いますが、何てことはありません。空室をできるだけ発生させず、安定的な賃料収入を継続的に得るということを言っています。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

タイトルの「稼働率向上」、何やら難しそうだなあ、と感じられる方も多いかと思いますが、何てことはありません。空室をできるだけ発生させず、安定的な賃料収入を継続的に得るということを言っています。

マンション開発業者にとって、この「稼働率向上」は収益を大きく左右する、生命線とも言える至上命題であり、この稼働率を上げるために日々の活動を行っていると言っても過言ではありません。

さて、「空室をできるだけ発生させず、安定的な賃料収入を継続的に得る」には、どのようにすれば良いのでしょうか?

「空室をできるだけ発生させず」=常にその物件に入りたがっている人がいて、かつ「安定的な賃料収入を継続的に得る」=賃料を滞納せず定期的にきちんと支払える住人を入居させること、と言えるでしょう。

そのためには、誰もが住みたくなるような、好条件の物件が用意できれば良いということになるのではないでしょうか。

駅から近い、周辺環境・住人関係良好、居住・収納スペース十分、日当たり良好、築年数が浅い、防音性良好、リーズナブルな賃料・・・思いつくだけでもこれだけの条件が浮かんできました。果たして、これらの条件を全て満たせば、簡単に稼働率が向上するのでしょうか?

結論から言うと、そのような単純な話にはなり得ません。
そもそも、上記の様な条件を全て満たすような物件を提供すること自体が困難だからです。また、好条件というものは人によって、世帯によってかなりバラつきがあるものです。単身者であれば居住スペースや日当たりについて多少譲っても、駅からの距離や周辺生活施設の充実を望むことが考えられますし、お子さんをお持ちの方であれば、駅からは多少離れていても、居住スペースや日当たりなどを優先されるのではないかと思います。

そのような多様性に富んだ住人の、ある意味混沌とした要望を満たして稼働率を向上させるにはマーケットの絞り込みと、絞り込んだマーケットに対しての徹底した差別化が必要となってきます。言い方が難しくなってしまいましたが、要は、入居したがっているお客さまを選別して、そのお客さまが喜びそうな住宅を用意すること、と言えます。

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