建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

柱を活かす改修[ハシラグルーブ 深大寺の家]

50代の男性が一人で住むための、築42年の一戸建て中古住宅のリノベーションです。既存の柱を残しながら壁を取り払い、限られた予算をクリアして、建て主の趣味を満喫するための快適な住宅に変貌させませした。

執筆者:川畑 博哉

共通の友人が主催するバーベキューパーティーで出会った、建て主のHさんと建築家の小圷泰史さん。Hさんは深大寺の閑静な住宅地に、築42年の一戸建て中古住宅を所有していましたが、内部の老朽化が進み全面的なリノベーションを考えていました。
相談を受けた小圷さんは、1階の既存の柱を残しながら壁を取り払ってワンルームとすることを提案。また、塗装工事のほとんどを建て主に請け負ってもらうことで、コストの問題をクリアしました。

プライバシーを保つ玄関


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外観
1. 玄関以外はほとんど以前と印象が変わらない外観。
2. 新たに設けられた玄関ポーチと玄関の引戸。
3. ガラスブロックとハニカム状のプラスチックパネルに挟まれた明るい廊下。
4. 改修前の玄関ドアは西向きだった。


Hさんの家の外観は、既存の外壁をそのまま使うなど、塗装以外はほとんど手をつけていません。 変わったのは玄関。以前は西向きの玄関ドアを開けると前面道路から内部が丸見えでしたが、靴脱ぎを玄関ポーチとして外部扱いにして、玄関ドアも引戸に付け替え、道路と並行なアプローチ空間(廊下)を設けることで、プライバシーを確保したのです。
訪れた人は、既存のガラスブロックと対話するように配置されたハニカム状のプラスチックパネルの2つに挟まれて、柔らかい光に囲まれながら内部へと導かれていきます。


◆建築データと建築家プロフィール


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