子どものいる40代男性に必要な医療の保障
40代男性に必要な医療保険、ガン保険は?
では、具体的に、子どものいる40代男性に必要な医療保障、新しい医療保険やがん保険の選び方を確認してみましょう。
●入院の保障
入院限度日数は、入院の短期化が進んでいることを踏まえると、60日でも問題はないでしょう。ただし、60日を超える入院の可能性がないわけではないことを考えると、120日や720日、1000日の入院を保障する医療保険が全く無駄ということではありません。ただし、これらの保険は保険料が60日型に比べ高額になるので、保険料とのバランスで見直しを考えるとよいでしょう。
●入院日額はどのくらい必要?
入院1日当たりいくらなら妥当なのかも、悩ましいところでしょう。入院は言うまでもなく非日常的な出来事であり、予想もできない支出を伴うこともあります。治療費実費の他に、家族の交通費や、その他諸費用等です。高額療養費制度により、健康保険の対象の治療は1ヵ月以内の治療費が一定の金額を超えれば、超えた分に関しては健康保険から支払われます。病院からの請求が50万円あったとしても、実際に支払う金額は10万円もかからないでしょう。このことを考えると、1日5000円で十分というのが一般的です。
ただし、これは会社に勤めている人の場合です。会社員は有休手当や社会保険からの傷病手当金など、仕事を休んで入院したとしても、すぐに収入が減ってしまうわけではありません。治療費だけを補えばよいと言えます。ところが経営者、個人事業主の場合は、仕事を休むことで収入がストップしてしまいます。出ていくものだけではなく、入ってくるものが止まってしまうことを踏まえて、1日当たりの給付金額を設定する必要がありそうです。
●医療保険は昔より保険料が安い?
医療保険は、各保険会社が最も力を入れている分野であり、非常に普及している保険です。各社しのぎを削り、新たな保険を開発し販売しています。そのために保険料も過去に販売されていた保険よりも安くなっているといえるので、これまで加入していた医療保険と現在の医療保険を比べてみる価値は十分にあります。
医療保険を選ぶ場合は入院限度日数、入院日額、保険期間、払込期間などを決めて、条件をそろえて比較しましょう。
子どものいる40代男性の ガン保険は特約で?
日本人の半分がガンで亡くなるといわれており、ガンは、まだまだ死に近い病と言えるでしょう。そして、病院での治療で回復しない場合は、様々な民間療法や保険のきかない自由診療があります。インターネットで調べると、たくさんの治療法が検索できますが、いずれも高額です。数十万円で済めばよく、数百万円という治療もあります。ガン保険は、こうした治療も視野に入れた場合に大きな助けとなってくれます。ガン保険の仕組みは、ガンによる入院や手術がベースとなり、そこにメインであるガン診断給付金がセットになっています。
ただし、ガンによる治療は、手術の場合は入院が伴いますが、放射線や抗ガン剤投与については通院で行われるケースが多くなっていて、がん保険の入院保障について疑問を感じるという声をきくようになりました。そんな方には、各社医療保険の特約にガン診断給付金特約を設けているものあるので、こちらで検討するのも1つと言えるでしょう。
先進医療特約のメリットを利用する
ここ数年で、保険会社各社の医療保険には先進医療特約がセットできるようになりました。この特約は厚生労働省が認めた医療機関で、厚生労働省が先進医療として認めた治療技術によって治療した場合に、その技術料や交通費を保険金で負担するものです。先進医療の技術料は高額なものでは300万円を超えるものもあり、死に関わる病気になった時、この特約があることで先進医療が選択できるという大きなメリットがあります。また、保険料も非常に低額なために、この特約のために過去の医療保険を切り替える人も多いです。保険期間や保険料を何年払うのかを決める
保険期間は保険料が一生涯変わらない終身型が一般的ですが、保険料の安い定期型もあります。ただし、定期型は更新が必要で満期がくる度に保険料が上がります。向こう10年間を考えた場合は定期型の方が保険料は安いです。この10年医療保険は大きく変わりました。新しい保険に切り替えることを考えて、10年の今の保険料が安い定期型にするのか、一生涯現在の保険料が変わらない終身型を選ぶかを検討します。終身型を選んだ場合、保険会社にもよりますが、医療保険の保険料の支払い方法は一生涯支払い続ける終身払いと、10年間や60歳までといった短期払いが選択できます。お金が入ってこなくなる老後に備えて、収入のあるうちに支払ってしまうことが可能です。ただし、住宅ローンと同じで、短期間で支払うと保険料は高額になります。
子どものいる40代男性の保険見直しは今実行!
保険の見直しは、40代だから行わなければいけないというわけではありません。環境が変われば見直しが必要なのは言うまでもありません。ただし、生命保険が見直せるのは健康な人だけです。私は40代を境に健康診断でいろいろな問題が見つかるケースを多く見てきました。50代になると、健康診断結果票の評価がすべてAの人はほとんどいないのではないでしょうか。こうなってしまうと、生命保険を見直したくても見直せないのです。そういう意味で40代は生命保険見直しの最後のチャンスかもしれません。【関連記事】
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