アイルランド/ダブリンの観光スポット

ジェイムソン旧蒸留所/ダブリン

独特の芳香とすっきりとした味わいが人気のアイリッシュウイスキー「ジェイムソン」。ダブリンにあるジェイムソン旧蒸留所では製造工程を紹介する人気のツアーがあります。ラストにはお楽しみの試飲も!

執筆者:原 貴子

ダブリンお酒関連2大アトラクションの1つ「旧蒸留所」

入り口1

旧蒸留所の入り口には蒸留の工程で使われる巨大な道具が鎮座している

入り口2

かつての蒸留所の雰囲気が漂う蒸留所の入り口

ギネスビールと並んでアイルランドのお酒として有名なのがアイリッシュウイスキー。なかでもジェイムソンのウイスキーはアイリッシュウイスキーらしいすっきりとした味わいが人気の銘柄。ダブリンにある旧蒸留所ではその製造工程を紹介する人気のツアーがあり、ギネスビールの製造工程を紹介する「ギネスストアハウス」と並んでダブリンの人気アトラクションのひとつと言えるでしょう。

 

2つのアトラクションとも旧蒸留所、旧醸造所を利用して自身のブ
ディスティラリー・キャット

展示には麦をネズミから守るために蒸留所で飼っていたというディスティラリー・キャットの姿も

ランドを紹介する施設にしている「ジェイムソン」と「ギネス」ですが、その紹介方法は微妙に異なります。

ギネスは建物の内側はむき出しの鉄骨をあえて見せるモダンな構造にしていたり、意外性のある方法でかつて醸造に使用していた器具を見せたりと、来場者に「そうきたか!」と思わせる斬新な展示方法が特徴。また、製造工程だけでなく、歴代広告コレクションを一挙紹介したりと、その内容は多岐 にわたり、ダイナミックでユニークな展示方法と合わせていつ行っても新鮮な驚きがあります。

一方ジェイムソンは、ギネスと同じく製造工程で使用する道具を使ってウイスキーの成り立ちを紹介しつつも、その内容はブランドとその歴史、古くから伝わる製造工程の紹介にフォーカスした展示。また初期の蒸留所のしくみや雰囲気を再現しているコーナーがあったりと、「古いものにこそ価値がある」といったウイスキーそのものを感じるような展示が特徴と言えるでしょう。 

ガイドツアーで回る蒸留所

かさ

樽の中で時を経てかさが減っていく。年代物がなぜ高価なのか納得

ジェイムソン旧蒸留所は、ガイドと回るツアー形式。所要時間は1時間ほどで、約20分間隔でツアーがあり、施設に入ってすぐのチケットカウンターでどの回に参加できるか確認できます。

スタート

参加するツアーのアルファベットが掲示板に表示されたらツアーのはじまり

ツアーの内容はホールに入って着席しシェイムソンの短い紹介VTRからスタート。その前にはこのツアーのハイライトでもある最後のテイスティングセッションの参加者をスタッフが募ります。ここはタイミングを逃さず素早く手を挙げてください。ガイドはカメラをいじっている間に出遅れてこのチャンスを逃してしまったのですが、選ばれた10名ほどの参加者はアイリッシュウイスキーの代表格「ジェイムソン」とスモーキーな風味にファンの多いスコッチウイスキー、世界一の売り上げを誇るアメリカ産ウイスキー「ジャックダニエル」の飲み比べができます。

蒸留

スムースな口当たりを生み出すために3回の蒸留が行われるアイリッシュウイスキー

コミカルなジェイムソンの紹介VTRの後は、麦芽のロースト、粉砕などのウイスキーづくりの仕込みともいえる工程から、その後の発酵、蒸留、醸成など、ジェイムソンの製造工程を時系列で紹介するガイドツアーがはじまります。製造に使用する大きく独特のフォルムをした道具たちにお目にかかれるのも面白いのですが、ツアーガイドさんが各工程ごとに教えてくれるジェイムソンやアイリッシュウイスキーに関するいろいろなお話にも耳を傾けてくださいね。「なぜアイリッシュウイスキーの味わいはスムースなのか」「アイリッシュウイスキーとそのほかのウイスキーの製造工程の主な違いは何なのか」「ジェイムソンの製造工程でアルコール度数がどのように変化するか」など、展示に関連したウイスキーのマメ知識が次々飛び出すのがガイドツアーならではの良さですね。終盤にはウイスキーへの興味もいっそう高まり、ツアー後には「知ってる? アイリッシュウイスキーってね、」とつい誰かに話したくなりそうです。

最後はジェイムソンのテイスティング

試飲

ツアーの最後には、参加者全員ジェイムソンの試飲ができる

ウイスキーへの興味が沸いた所で、最後はお待ちかねのテイスティング。テイスティングセッションの参加者に選ばれなくても、セッションを眺めながらジェイムソンの試飲ができます。お酒があまり強くない方には、ジェイムソンのジンジャーエール割りが用意されているのでそちらをどうぞ。

セッション

セッション参加者はみなさんかなりのウイスキー好きでした

テイスティングセッションでツアーは終わりますが、同施設内にはギフトショップもあります。ジェイムソン風味のジャムやチョコレートなど、おみやげにぴったりのアイテムから、この旧蒸留所でしか手に入らない年代物のウイスキーまでその豊富なラインナップも魅力です。

<DATA>
■the Old Jameson Distillery(ジェイムソン旧蒸留所)
住所:Bow Street, Smithfield Village, Dublin 7
TEL:+353 1 8072348
営業時間:月~土曜9:00~18:00、日曜10:00~18:00(最終ツアーの開始時間は17:15。グッドフライデー、12月24~26日以外は無休)
料金:大人14ユーロ、子ども(18歳以下)7.70ユーロ
アクセス:路面電車ルアスのSmith Field駅から歩いてすぐ
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でアイルランド関連の書籍を見るAmazon でアイルランドの旅行ガイドを見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます