“心”がこもったクリナップの取り組み
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、企業の工場経営にも大きな打撃を与えました。キッチンなどの製造・販売を行うクリナップもそのひとつで、一時は操業再開も困難と思われたそうです。しかし、さまざまな人の助けによって無事復旧。「キッチンから、笑顔をつくろう」をブランドステートメントに掲げる同社は、この経験をきっかけに、これまで以上に社会貢献へ力を入れるようになったそうです。2013年1月14日~3月14日にかけてWeb上で実施された「親孝行って、いいね!」キャンペーンも、そんな同社の思いが現れた取り組みのひとつでした。キャンペーンでは「親孝行にキッチンのリフォームをプレゼントしたい!」と考えている人から、“心”のこもった親孝行エピソードを募集。3283件もの応募があり、その中から審査を通過した50名のエピソードが特設サイトで公開され、多くの感動を呼びました。
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キャンペーンでは特設サイトでのエピソード公開に加えて、読者の応援投票および事務局の審査も実施。ファイナリスト5名を決定し、それぞれが実際のリフォームプランをアドバイザーと一緒に作成するという取り組みも行われました。プランは作って終わりではなく、インターネット投票でもっとも多くの支持を集めたものを、クリナップが実現する展開も用意。5月15日、それを決める発表授賞式が、クリナップ新宿ショールームで実施されました。
思わずマスコミ陣も涙の発表授賞式
会場には“日本の親孝行を応援する”というキャンペーンテーマに共感したジャズシンガーの綾戸智恵さんが、プレゼンターとして登場。受賞者の方々へ「曲」のプレゼントを行いました。そして最終審査では、各ファイナリストが新たな親孝行エピソードを披露。朗読はプロが行い、加えてエピソード内容を元にした映像も上映されるなど演出にも力が入っており、取材に訪れたマスコミ関係者まで、思わず涙するひと幕も(ここだけの話、記者も会場で大泣きをしてしまいました)。そんな感動のプレゼンテーションを経て、見事グランプリを獲得したのは、福岡県の大野さん。「25年ぶりに同居する母のためにキッチンをリフォームしたい」というエピソード内容で、会場にはそのお母様ご自身も来場。グランプリ獲得の喜びを娘さんと分かち合いました。
また、同社のはからいで急遽“家族の笑顔をつくりま賞”が用意。賞品はなんとグランプリと同じく“リフォームプランの実現”で、青森県の成田さんが受賞しました。思わぬ授賞に成田さんも喜びを隠し切れないという様子で、会場にいた父親とともにすばらしい笑顔を披露。「キッチンから、笑顔をつくろう」という同社のメッセージが強く感じられるイベントでした。
【関連サイト】
「親孝行って、いいね!」キャンペーンサイト