長財布が持つ財布としてのポテンシャルの高さ
長財布というのは、紙幣とカードとコインという、全く用途も形状も材質も違う3つの要素をまとめて収納するケースとしては、最も自然な形なのではないでしょうか。何しろ、何も折り曲げたり変形させることなく収納出来ますし、開いた状態から持ち替えること無く、全ての内容物を出し入れ出来ます。そして、収納量も十分です。最近の長財布は、その長い辺いっぱいの大きなコインケースを内蔵しているタイプが多く、そのようなタイプでは、コインの扱いもコインケース以上です。長財布は大きさがネック
ただ長財布はその使いやすさと引き換えにとても大きいため、良い革を使った財布の場合は、革の面積も広くなり、価格も高くなりがちです。それほどの大金を持ち歩くわけでも無し、と思うと、カバンに入れないと持ち歩きにくい長財布よりも、気軽にポケットに入れられる二つ折り財布を日常的に愛用してしまうのも仕方がないと思うのです。実際ガイド納富も、長財布の機能的な優位は分かっているのに、長財布の大きさが苦手でした。小さいのに使いやすさはそのまま!『safuji ミニ長財布』
だからこそ、『safuji ミニ長財布』を見た時には驚きました。世界一小さな長財布を目指して作ったというその財布は、もう見るからに小さいのです。実際の長さは、通常の長財布より、長辺が2cm近く短く、短辺も1cm程度短い程度なのですが、その数センチが大きいのです。パッと見、財布に見えないんですね。コンパクトな手帳かな、という感じなのです。その見慣れない縦横比の革製品はサイズバランスが新鮮で、それがやけにカッコよく見えるのでした。長財布をミニサイズにできた理由は縫い方
『safuji ミニ長財布』が他の長財布と比べて小さい理由は、札入れの部分を見れば一目瞭然。1万円札の大きさより、ほんの少しだけ大きい札入れ部分は、マチのある袋のように縫ってあって、遊びの部分や縫い代がないんですね。だから、財布の長辺が縫い代分短く出来るわけです。それは、札が入る底の部分も同じだから、短辺も少しだけ短く出来るわけですね。この方法の場合、一部ミシンが使えず手作業になり、作る手間は増えます。しかしその手間のおかげで、札入れの入り口部分がより丈夫になっていたり、全体の強度を上げていたりとメリットも生まれています。■ポケットサイズでICカードも入る また、このサイズだとズボンのポケットに入れて持ち歩けるんですね。ガイド納富は、ここ1ヶ月ほど、この財布をポケットに入れていますが、座ったり立ったりの際に邪魔になるということもありません。また、コインケース部と札入れの間に用意されたICカード用のポケットにSuicaを入れて使っているのですが、財布のどちらの面を改札機にタッチしても問題なく通過出来ます。本来、長財布はポケットに入れるものではなかったので、ICカードを入れる場所というものは設定する必要が無かったのですが、この『safuji ミニ長財布』の場合は、ポケットに入れて持ち歩くことが想定されているからこそ、ICカードポケットもあるわけですね。これも、長財布を小さくしたからこそ実現した機能の一つです。
小さい長財布は持ちやすい
支払い時に手でホールドしやすいのも大きなメリット。財布を開いて左手で持った場合、短辺の短さのおかげで、ホールドしている手が疲れず、手が小さい人でも十分ホールド出来ます。長辺も余分な長さがないので全体を見渡しやすく、左手でホールドして右手で内容物を探る、という動作がとてもスムーズなのです。コインケース、カードポケットなどの内装も充実
■ワイドタイプのコインケースと、10枚入るカードポケット コインケースは長財布の定番になりつつあるワイド版。長辺いっぱいのコインケースは、細かくコインを出したいガイド納富にはぴったりの機能ですが、財布自体が大きく重いと、うまくホールド出来ずにかえって使いにくくなります。そのあたりもなかなか良く出来た財布だと思います。カードポケットはカードを縦に入れるタイプが5つ。ICカードポケットと合わせると、約7枚のカードが収納出来ます。さらに、カードポケットの下にも紙幣や領収書を入れるスペースが用意されていて、ここにも数枚のカードを収納可能。ガイド納富は正規のカードポケットそれぞれに、薄いカードと厚いカードを組み合わせて2枚ずつ、計10枚のカードを入れたりしています。
ガイド納富のこだわりチェック
■長財布の機能性と使い勝手のいいコンパクトさ この『safuji ミニ長財布』、とても良く出来ているのですが、まだまだ改良の余地はたっぷりあります。例えば、コインケースの素材をもう少し薄いものにすれば、さらに使いやすくなるという点。本体の革も、サイズは小さいけれど厚みはそこそこあるというバランスになっている点。コバの仕上げが荒い点。これらは、今後のバージョンアップに期待したい所ではあります。ただ、使って見ると、そういう欠点は些細なものに思えてくるのは、やはり、このサイズで使える長財布がなかったからでしょう。そして、長財布の機能をフルで持っているコンパクトな財布というのは、本当に使いやすいからでしょう。【『safuji ミニ長財布』 ガイド納富プロデュースモデル】
そんな気になったポイントを改良して出来上がった、ガイド納富プロデュースモデル『safuji ミニ長財布 ナッパネビアモデル ブラック』を「長財布が小さくなる事で実現する意外なほど大きな変化」にてご紹介しています。細部まで使い勝手にこだわったおすすめの長財布です。
内側ボタンタイプも!『safuji ミニ長財布』
『safuji ミニ長財布』には、今回紹介した、外側にボタンがあり、紐と一緒に留めるタイプの他、中にボタンを付けて外側の見た目をシンプルにしたタイプがあります。個人的には、ズボンのポケットからの出し入れがスムーズな外ボタンなしのタイプを愛用しているせいもあって好きなのですが、外ボタンタイプは内側がスッキリするせいで、使用時のスムーズさが際だちます。どちらが好きかは、完全に好みの世界ですね。ガイド納富もボタン付きを使ってみたくなっています。【関連記事】
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