土地活用のノウハウ/空室対策・賃貸管理・老朽化

空室対策の決め手を花の香りの中に見つけた

空室が埋まらない理由に、外的な負の要因(例:駅から遠い、マイナーな街、買い物に不便など)もあります。その場合でも大家さんの知恵と工夫で、変えることができます。今回は、空室の予防についてお話しします。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

大家さんが変えられない負の外的要因

住んでみたい、キレイなお部屋
3月は賃貸業界の繁忙期と思いきや、各不動産会社さんからは「もう、ピークは過ぎ去りましたよ」という声も聞こえてきます。

空室に悩む大家さんは、この時期を逃してはなりません。ひとりでも多くの方に部屋を見てもらい、「この部屋に決めた!」と、入居希望者のハートを捉える工夫が必要となります。

いままでの「空室が埋まらない理由 それはあなたです!」では、必要な投資を促す不動産会社のアドバイスにも耳を貸さず、結局は大きな損失を被ってしまったBさんの事例を紹介しました。賃貸住宅経営を「楽に不労所得を手に出来るもの」と誤解してしまった失敗事例です。

また、「空室が埋まらない理由 その会社に任せたからです」では、二人の大家さんが、「利益を独り占めしたい不動産会社」や「やる気の無い不動産会社」からの「被害」に遭った事例を紹介しました。大切なパートナー選びやコミュニケーション不足による失敗は、大家さんの日頃からの心がけで回避できます。

しかし、空室が埋まらない理由には、別に大きな要因が存在する場合があります。それは、大家さんの力やパートナー選びでは変えられない要因……、すなわち、外的な負の要因です。

どんなものがあるでしょう。

例えば、「物件が駅から遠い」、「マイナーな街」などは、大家さんの努力では解決できません。

また、「物件が古い」、「狭い」、「一階のお部屋」、「北向き」。これらを選定条件から最初に外した上で、部屋探しをするお客様も大勢います。「買い物に不便」、「近隣に騒音施設がある」。だからといって、大家さんの力でスーパーマケットを誘致したり、騒音施設に立ち退いてもらったりするわけにもいきませんね。

街が不人気だからといって、人気の街へアパートをロープで引っ張っていくなんてこともできません。

では、そういった、大家さんなどの努力では変えられない外的な負の要因によって空室が埋まらず悩んでいるとき、仕方がないと、諦めなければならないのでしょうか。

賃貸住宅経営が氷河期に入ると予想される中、あなたが外的な負の要因に囲まれた中で経営を続ける、もしくは始めることには確かにリスクがあります。しかし、そのリスクを丁寧につぶしていくことによって勝機は必ず巡ってきます。

そのような環境の中で空室に悩んでいらっしゃる大家さんに送りたいアドバイスがあります。

それは、「大家さんが変えられない要因もありますが、大家さんの知恵と工夫で変えられる要因も、たくさんある!」ということです。

次は究極の空室対策は「空室の予防」ですをご紹介します。
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