“ファンのみんな”が第2の青春の原動力に
これまで人生=プロレスだった小橋の今後はどうなっていくのでしょうか? 本人は「今まではプロレスがすべてだったから、プロレスを辞めたらゼロになると思っていたけど、ゼロになっちゃいけないんだと考えを改めました。プロレスが第1の青春なら、これからは第2の青春。プロレスに負けないくらいの第2の青春を見つけて、今までプロレスラー、小橋建太を応援してくれたファンに恥ずかしくない自分でいたい。そう簡単に第2の青春が見つかるとは思わないけど、トライする姿勢が大事だと思っています」とキッパリ。引退した今も、小橋の心の中には“ファンのみんな”がいるのです。引退後の小橋は多忙を極めています。引退当日もテレビ出演、その後も取材が相次いでいる状態です。5月下旬には自伝発売記念のサイン会&握手会が続き、6月8日~7月20日は引退試合で会えなかったファンに感謝を伝えるために福岡から札幌まで全国9都市でトークライブを開催。すぐにチケットが完売になってしまったために東京と大阪の日程を追加するなど、小橋人気は健在です。こうしたプロレス伝道師というのも第2の青春のひとつになるでしょう。古巣・全日本プロレスからはPWF会長への就任を要請されています。
筆者は5月16日夜にインターネット番組で小橋にインタビューしましたが「まずはトークライブに集中。新たな道に踏み出すためには休んでいる時間はないですね」と元気に語っていました。ちなみに「もう引退したんだから」と我慢していた練習も引退3日後には「プロレスラーとしてではなく、健康のために」と言いながら再開してしまったそうです。小橋建太は燃え尽きるどころか、第2の青春に向かって拳を握っています。