ユーザーが便利に使うのはいいけど、メーカーが便利に使ってはいけない
そのアップデートは本当にユーザーサービスになっているのか、よくよく考えなくてはいけません(イラスト 橋本モチチ)
ゲームソフトのアップデートだって、これによって買った時点で終わりではなく、継続的にサービスを受けてゲームが進化していくこともあります。ゲームがオンラインに接続することで、ユーザーがより便利に使えて、ゲームがより面白くなることはたくさんあります。
しかし、だからといって、アップデートで1時間も待たされたり、なにかゲームをしようとする度にアップデートをしてくださいと言われたりすれば、折角の便利な機能が、いつの間にか不便な機能に変身してしまいます。本当に必要なアップデートなのか、発売前に完全な状態にできなかったのか、そう感じることがあれば、アップデートに不満を持つ人もでてきます。
印象というものは大事です。特に、ゲームのような、娯楽、エンターテイメントといった世の中に無くても良いとされるものは特にそうです。冷静になればたいした時間と手間でなくすむことでも、さあ遊ぼう、さあ使おうと思った時に、すぐ遊べないと、それだけでなんだか面倒なものだと思われてしまいます。
ゲームがインターネットに接続されて便利になったと、そうユーザーに感じてもらうためには、ゲームを遊ぶ時間以外の余計な時間は必要最小限にしなければいけません。アップデート機能を使えば、バグの修正や、細かい調整を発売した後からできて便利だとメーカー側は考えるかもしれませんが、それは大きな間違いです。アップデート機能をメーカーが便利に使ってはいけないのです。
最近のゲームって色々すごいらしいけど、なんだか面倒だよね、と思われない為に、ユーザーが便利に思えるようなアップデートの使い方を多くのメーカーに心がけて欲しいなあと、願うばかりなのです。
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