モーターだからこそ生み出される独特の速さ
シートに収まると、インパネ中央に設定された、iPadよりも大きな17インチものサイズのタッチスクリーンパネルに目が釘付けになります。このクルマに初めて乗った人は必ずそうなることでしょう。こちらで車両に関するほとんどの機能を集中して操作できるようになっていて、空調やオーディオのほか、車高の上下、回生ブレーキの強さ、パワーステアリングのアシストの強さの調整など走りに関することも調整可能。テールゲートの電動開閉や給電口のリッドを開けるのもこちらで行なえます。さらに、スクリーンはWEBサイトの閲覧も可能で、カーナビゲーションにはGoogleマップが利用できます。
9インチの液冷式モーターをリアアスクルに搭載し、リダクションギアを介して後輪を駆動する。リチウムイオンバッテリーはホイールベース間のフロアに水平に格納。充電は独自の方式のほかCHAdeMOにも対応予定という
なお、同モデルでの一度の充電での最大走行可能距離は、欧州NEDCモードで500km、米EPAモードの5サイクルで426kmと、執筆時点で世にあるEVとしてはトップクラスであることも特筆できます。
フロント245/35ZR21、リア285/30ZR21というタイヤサイズ。2106kgという車両重量に対応すべくブレンボ製の高性能ブレーキを搭載。サスペンション形式はフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクで、同モデルにはエアサスが装備される
目からウロコの連続だったテスラ モデルSに触れたひとときは、「試乗」というよりもむしろテスラのドライビング「体験」といえるものでした。