不動産売買の法律・制度/不動産売買ワンポイントアドバイス

外壁のシミ、カビ

外壁のシミやカビが見られるときには、内部の腐食などが疑われるケースも少なくありません。中古一戸建て住宅を見学する際には、これらのサインを見逃すことがないように、しっかりと確認することが大切です。外壁のシミやカビの原因やその影響について考えてみることにしましょう。

執筆者:平野 雅之

【不動産売買ワンポイントアドバイス No.005】

外壁のシミ

中古住宅の見学の際には外壁の様子もしっかりと確認することが大切


中古一戸建て住宅の現地見学をする際には、建物の内部を見るだけでなく、周囲をぐるっと回って外壁の様子もしっかりと確認するようにしましょう。外壁にシミやカビが生じている場合には、その原因が必ずあるはずです。原因がはっきり分かっていて、補修費用なども明確になっているなら、費用負担の問題も含めて契約交渉をすれば良いのですが、そうでないときには購入を見合わせたほうが無難です。

外壁のシミやカビの原因や状態はさまざまです。夏の強烈な日差しや冬の寒さ、大雨や暴風などにさらされている外壁は、どうしても劣化が避けられません。数年ごとに小まめな補修をしたり、7~10年程度のサイクルで塗り替えるなどの外壁リフォームが必要なものの、それが行なわれていない住宅も多いでしょう。

単なる雨垂れと軽く考えることは禁物で、経年劣化によって外壁の表面に生じた細かなひび割れや剥離、地震によるクラックなどから雨水が浸入し、壁の内部が腐食している場合もあります。外壁の内側との温度差による結露で、壁の内部に水分が溜まっていることも考えられるでしょう。また、比較的新しい建物であっても、モルタル下地の乾燥が不十分なままで表面の塗装をしたときには、外壁にシミやカビの症状が表れることがあるようです。それ以外にも、窓枠取り付け部分におけるコ―キングの劣化や施工不良、屋内配管の水漏れなどが原因となることもあります。鉄部のサビによって外壁が変色している例も少なくありません。

結露の場合はなかなか厄介で、壁の内部の水分を拭き取ったり乾燥させたりすることはできません。次第に建物構造を傷めるだけでなく、内部に発生したカビの胞子が室内に放出され、住む人の健康にも影響を及ぼしかねないでしょう。

外壁のシミの原因が雨垂れだけだったり、まだ初期状態であったりすれば補修や塗り直し、外壁材の張り替えで済むかもしれません。しかし、内部の腐食が進んでいれば最悪の場合には建て替えざるを得ないこともあるのです。

逆にそのような物件の売主の立場であれば、原因をしっかりと調べたうえで補修費用を明確にするか、もしくは自己負担で完全に直してから売りに出すべきです。

外壁の素材によっては内部の異常のサインが表れにくいこともあるので、外壁に問題がなければ大丈夫と断定することはできませんが…。


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