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六本木では坪単価1,000万円超の物件も(3ページ目)

都心6区の新築マンションの平均坪単価は、特殊要因のあった港区、渋谷区などを除き、ほぼ横ばいで推移しています。東京カンテイの調査をもとに、各区ごとの動き、六本木駅などの主要駅の動向をみてみましょう。

執筆者:山下 和之

麻布十番では大手の超高層が競演

都心の各区のなかでの注目エリアをみると、大江戸線麻布十番駅の2008年1月から11月までの平均坪単価は450万円台。2007年は430万円台でしたから、5.4%の上昇になっています。前出・中山氏によると、こんな動きもあります。

「麻布十番周辺では、三井不動産レジデンシャルと住友不動産の大手2社による大規模再開発が進んでおり、超高層マンションの販売が行われています。都心の目玉物件として動向が注目されるところです」

2009年度からはローン控除の拡充が予定されており、長期優良住宅は10年間で最大600万円、一般の住宅で500万円になります。こうした高額物件を、住宅ローンを利用して買う人は、そのメリットをフルに享受できる可能性が高く、それが売れ行きを後押しするかどうかが注目されます。

坪単価1,000万円を超えるパークマンション

同じく大江戸線の六本木駅は、2007年の平均坪単価が900万円台で、2008年は何と1,050万円台と1,000万円を超える水準になっています。ただし、2008年の集計可能な戸数はわずか2戸。なかでも、平均坪単価1,141万円の「パークマンション六本木」が分譲されたために、1,000万円を超える坪単価になったようです。周知のように、パークマンションシリーズは、三井不動産レジデンシャルの最高級ブランド。新規分譲は年に1棟あるかないかという希少性の高いマンションで、富裕層に根強い人気を持っています。

六本木エリアでは、三井不動産レジデンシャルだけではなく、三菱地所のパークハウス、野村不動産のプラウドシリーズなどの超高額物件も分譲実績があり、こうした超高額物件が出てくるかどうかによって、相場が大きく左右されそうです。

■23区都心 駅別相場情報
(単位:坪単価=万円、平均専有面積=m2
沿線名 駅名 項目 2006年 2007年 2008年
(1~11月)
大江戸線 麻布十番 分譲戸数 141 7 171
平均専有面積 39.40 54.08 73.89
平均坪単価 444.7 435.5 459.2
六本木 分譲戸数 15 33 2
平均専有面積 134.76 130.62 128.34
平均坪単価 684.9 905.9 1059.3
(データ提供/東京カンテイ

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