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六本木では坪単価1,000万円超の物件も(2ページ目)

都心6区の新築マンションの平均坪単価は、特殊要因のあった港区、渋谷区などを除き、ほぼ横ばいで推移しています。東京カンテイの調査をもとに、各区ごとの動き、六本木駅などの主要駅の動向をみてみましょう。

執筆者:山下 和之

港区の平均坪単価大幅低下には理由がある

これに対して、港区、渋谷区の新築マンション平均坪単価は大幅にダウン。港区は2007年の平均が520万円台だったのが、2008月1月~11月の平均は290万円台。何と56.4%のダウン。半値以下に下がった計算です。でも、これには理由があります。

「港区は2007年の400戸台から2008年は1,600戸台に急増していますが、その半分以上は定期借地権で平均坪単120万円台の『シティタワー品川』が占めています。これによって、平均坪単価が大幅に低下したわけです。それを除くと、平均坪単価は400万円前後で推移しており、高輪など人気エリアでは400万円を超えています」(前出・中山氏)

平均坪単価が大幅に低下しているとはいっても、それは特殊要因によるものであり、相場そのものが下落しているとはいえないようです。

渋谷区では超高額物件の供給が急速に減少

渋谷区も2007年の平均坪単価520万円台から2008年は330万円台と大幅に下がっています。前年比35.5%のダウンですが、これにも理由があります。平均専有面積をみると、2007年には88 m2台だったのが、2008年は58 m2台と30 m2ほど狭くなっているのです。渋谷区では、2007年まで松濤などの人気住宅地の専有面積の広い超高額物件が多数供給されてきましたが、2008年にはそれが激減し、渋谷区としては単価の低いコンパクトタイプが増加しています。それが、平均坪単価の低下につながっているようです。

この渋谷区では、神宮前で総戸数385戸の定期借地権マンション「パークコート神宮前」の分譲が予定されています。平均坪単価が310万円台の設定ですから、このエリアとしてはかなりリーズナブルな価格といえるでしょう。

■23区都心 相場情報(港区・渋谷区)
(単位:坪単価=万円、平均専有面積=m2
行政区名 項目 2006年 2007年 2008年
(1~11月)
港区 分譲戸数 3,097 465 1,641
平均専有面積 73.72 94.00 75.49
平均坪単価 304.8 528.4 298.0
渋谷区 分譲戸数 239 711 231
平均専有面積 68.50 88.75 58.47
平均坪単価 390.3 521.6 336.7
(データ提供/東京カンテイ

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