晴海3丁目西地区の再開発事業、2013年完成予定
中央区の東南に位置し、銀座や有楽町へのアクセスが良い晴海。晴海3丁目西地区の約4.2haの土地では、独立行政法人都市再生機構による「晴海3丁目西地区第一種市街地再開発事業」が2013年の完成に向け進行中です。既存の集合住宅の建て替えによる新規の住宅の供給を柱に、オフィス、宿泊施設、公共施設の整備が行われます。この再開発事業は、A街区からD街区の4つの街区に分け、A街区には晴海3丁目地区のシンボルとなる3棟の超高層住宅が建設されます。A1棟は地下1階、地上49階建てで、共同住宅736戸(権利者住宅、UR賃貸住宅)が予定されています。A2棟とA3棟は地下1階、地上51階建てで、共同住宅約1,500戸(分譲予定)が計画されており、事業主は住友不動産ということです。A街区のA1棟と、ホテル(東京海員会館)が入るC街区のC1棟は2009年12月に工事完了予定です。
2009年3月には、晴海3丁目西地区のネーミングが「ベイシティ晴海」、A1棟の名称が「スカイリンクタワー」と公募により決定しました。敷地内には緑を豊富に配置し、運河沿いには桜の木を植えた遊歩道も整備されるとのことで、都心の憩いの場になりそうです。
都市再生機構HP
勝どきエリアの再開発は子育て支援施設が充実
勝どき橋のたもとで進行中の「勝どき一丁目地区プロジェクト」。幼保一体施設や学童スペース、子育て広場など子育て関連施設の入居が予定されている |
都営大江戸線勝どき駅から徒歩2分、東京都が所有する都営勝どき一丁目団地跡地で進められているのが、「勝どき一丁目地区プロジェクト」です。このプロジェクトは、東京建物とイヌイ建物を中心とする「かちどきGROWTH TOWN」が東京都より70年の定期借地契約で、賃貸住宅、子育て支援施設、店舗からなる複合施設を開発するというもの。2010年竣工予定の建物は地上45階建てで、1階にNPO法人が運営する子育て広場、2階には幼稚園と保育所の機能を併せ持つ幼保一体施設や学童施設、3階には小児科を中心としたクリニックモールが予定されています。
「勝どき一丁目地区プロジェクト」から清澄通りを挟んだ勝どき駅前の約1.7haの土地では、「勝どき駅前地区第一種市街地再開発事業」が進められています。こちらは、独立行政法人都市再生機構による低層の老朽木造住宅の建替えに伴う駅前再開発事業で、2011年の事業完了予定です。建物は地下2階、地上55階建てで、建物と大江戸線勝どき駅は地下の連絡通路で結ばれます。1~2階には店舗や事務所、3~4階は保育所や児童館などの公共施設、5階より上部は住宅が計画されています。
勝どきは、もんじゃ焼きで有名な月島に隣接し、下町風情が残る場所です。それでいて、銀座や豊洲といったショッピングエリアにも近く、大江戸線の開通で新宿方面にも直接繋がる利便性の優れたエリアです。再開発によって子育て関連施設が増えれば、今後子育て世帯が暮らしやすいエリアとして注目を集めるのではないでしょうか。
東京都環境局HP
国交省庁舎に一般も利用できる保育所オープン
千代田区霞が関の国土交通省が入る中央合同庁舎に、認証保育所(認証申請中)「小学館アカデミーかすみがせき保育園」が2009年10月1日(木)にオープンしました。一般によく知られている認可保育所は、施設内の広さ、職員数といった国が定めた基準をクリアし、都道府県知事に認可された保育所です。これに対し、認証保育所は自治体が地域の特性に合った独自の基準を定めて認証した保育所で、自治体が運営費を補助し、民間企業が運営を行います。利用者は保育所と直接契約をして利用するシステムになっています。
東京都では2001年から認証保育所制度を導入しており、英語やスイミング、茶道といった特色のある教育プログラムを取り入れるなど、民間企業の持つノウハウを活かした多様なサービスが受けられるのが特徴です。また、事業者同士で競い合うことで、より質の高いサービスが受けられると、利用者の評価は高いようです。
これまでも霞が関には、文部科学省の施設内に保育所が設置されていますが、こちらは職員の子どもが優先となっています。今回新設される「かすみがせき保育園」は、職員だけでなく、一般の利用も幅広く受け入れます。0歳児からの受け入れ、22時までの夜間延長保育のほか、一時保育も可能です。月160~220時間利用する場合は、区立保育園の8割程度の保育料で利用できるとのことなので、子育てしながら働く人にとって、朗報といえそうです。
千代田区総合HP
国土交通省HP
病児・病後児保育の費用を助成する千代田区
仕事を持ちながら、子育てをする親たちをサポートするため、「病児・病後児保育」の取り組みに力を入れる自治体が増えています。千代田区は、生後57日目から小学校6年生までの子ども(原則として保育園・学童クラブに在籍)が病気やケガ、これらの回復期に、仕事を休めない保護者がベビーシッターなどを利用した場合の費用の一部を助成しています。杉並区が配布している「杉並子育て応援券」を使ってベビーシッターを利用するケースを除くと、千代田区のように病児・病後児保育の費用の助成をする自治体はまだ少ないようです。
これまで、同区の派遣型の病児・病後児保育では派遣事業者が区により指定されていましたが、2009年5月からは利用者が派遣事業者を自由に選べるようなりました。費用補助の割合は、利用料金(入会金や年間登録料は除く)の2分の1で、子ども1人あたり年間4万円までとなっています。利用者が派遣事業者に利用代金を支払い、区に補助申請をするシステムです。
同区では、助成対象の派遣型の病児・病後児保育のほか、認証保育所「ポピンズナーサリー一番町」で生後6カ月から就学前の子どもを預かる施設型の病児・病後児保育も行っています。施設型の病児・病後児保育は事前登録制で、利用料は子ども1人につき1日2,000円です。
千代田区総合HP
東京都福祉保健局HP