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家計の中に小遣いは必要なのか?(2ページ目)

3つのモノサシで家計管理を始めている人にとって、小遣いは分類しにくい厄介なもの。でも、節約生活であるからこそ、大事にしたい存在の費目です。自由で息抜きのできる場所なのです。そして、家計と小遣いは別な存在であるべきもので、金額はいくらくらいが家計に負担が少ないのかなど、小遣いについて考えてみましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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専業主婦にもお小遣いを!

家計の中に小遣いは必要なのか?

家計がうまくやりくりされ、家族の生活が守られるために、妻も小遣いを持ち、家計のお金と区別するように。途中での補てんは家計を狂わせるため、タブーです。

共働きの場合、家計は別にするのではなく、収入を合算した中から小遣いをもらう仕組みにすることがうまくいくコツ。事実、生活に必要な金額を割り勘で自分の給料から出し、残りを小遣いとするやり方は、お金が貯まらないなどやりくりに失敗することが多いのです。

一方、妻が専業主婦の場合の小遣いとはどうするとよいでしょう? 専業主婦の多くは、「小遣いなし」にしていることでしょう。家計から、いつも家にいる自分がお小遣いをいただくのは気が引けるという意見が非常に多いのです。

でも、それは間違い。
専業主婦も5000円~1万円程度は自由に使える小遣いをもらうべきです。お小遣いのお金と生活を営むお金をきっちり区別することで、初めてメリハリが出るものです。多くの夫が「お小遣いは必要」と感じているのと同様に、外で働く妻も、家で働く妻も、自由に使うお金があってもよいのです。

専業主婦のお小遣いを家計から出していると、どうも使い方がルーズになりがちで、小遣いとしてのお金を使いすぎたために、「家族の食事のおかずが一品減った」となる程度ではまだいいほうで、ひどい場合、自分でクレジットカードを作って買い物をし、それでも足りなくなって、最後はキャッシングしていたというケースも時々見受けます。こういうことを避けるためにも、小遣いと家計費の区分けが必要と思うのです。

夫への「小遣いの補填」はタブー

お小遣いが月の途中で底をついたときはどうするか?
オリックス銀行の発表データ「夫と妻の家計管理に関する意識の違いについての調査(http://www.orixbank.co.jp/topics/121002.html)」を見ると、「お小遣いが減ってくると、妻は我慢して乗り切り、夫は家計から追加を頼む」という傾向が見て取れます。小遣いは、よほどイレギュラーなことがない限り、一切補填しないということを原則にしたほうがよいのです。

実際、お小遣いの補填を繰り返してしまった結果、家計やりくりに失敗してしまう例は多いものです。夫に優しい妻、あるいは夫に物が言えない妻が、「お小遣いが足りないよ」と夫に訴えられると、つい渡してしまう。中には、貯金を切り崩したり、キャッシングしたりしてまでお小遣いを渡している事例もあり、当然家計は行き詰ります。

小遣いは、収入に応じて何%と割合を決め、それ以外の補てんはないが、使い道は自由。そんなルールを作り、節約で締めるべきお金と自由なお金を区別して生活を楽しく、張りのあるものにする「小遣い」の存在に、私は大賛成です。

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