はじめに
行政書士試験受験生の一般的傾向として、法律科目の勉強がある程度進んでいくと、一般知識に不安を感じるようになります。「基準点(4割)越え」に対する不安です。法律系国家資格中で公務員試験を除けば、あまり例のない一般知識科目が重くのしかかってくるのです。そこで、一般知識の不安を克服するにはどうしたらいいか、今回は文章理解についてお話をしたいと思います。
文章理解問題の現状
文章理解は3問出題されています。平成25年度の本試験においても問題数は変わらないでしょう。一般知識の基準点を超えるには、一般知識問題14問中で、6問の正解を獲得しなければなりません。もし、文章理解で3問正解できれば、残り11問で3問の正解でいいわけですから、圧倒的に有利になります。
最後は不安とのたたかいです。
ところが、受験生の中には、文章読解を諦めて捨てようとする人すらいます。また、文章理解でペースを崩して、試験全体に影響を与えてしまう人もいます。
一般に行政書士試験の文章理解は、国家公務員2種程度のレベルと言われております。私は、行政書士試験講師になる前は、進学塾などで国語の講師をしていました。その立場から言っても、行政書士試験の文章理解は難しい問題が多いと思います。対策なしでどうにかなるとは思えません。