いっそうの飛躍が期待できるネタ曲「もしかしてだけど」
例えばですね、そこそこ売れている芸人が、何かをきっかけにして、さらに人気が高まった場合、それはブレイクとは違う気がするんです。面と向かって「ブレイクおめでとうございます」と言われ、愛想良くしてたとしても、内心では「とっくにブレイクしてんだよ!」と毒づいたりしてるんじゃないでしょうか。「もしかしてだけど」の歌ネタが、ここにきて高評価を獲得しているコンビ・どぶろっくも、ちょうどそんな立ち位置かもしれません。「あらびき団」で強烈な下ネタソングを発表して一躍話題となり、「エンタの神様」や「ごきげんよう」などの人気番組にレギュラー出演を果たした彼ら。ここにきてさらなる飛躍が待っていたとは、まさか予想もしませんでした。
女性ファン急増の謎
これまでに発表した替え歌はどれも面白く、歌詞の下らなさ(もちろん良い意味で)に反して、美しいハーモニーを聞かせる2人。すでに独自の地位を確立してるもんだとばかり思ってました。ただ改めて考えてみると、これまでのどぶろっくは、あまりにも生々しく臭い立つような下ネタが、女性ファンの増加を阻んできた気もします。また、深夜では敵なしだった彼らも、プライムタイムやもっと早いお昼の番組では、本領を出し切れなかったのも事実でしょう。
それが「もしかしてだけど」の大受けをきっかけに、いつの間にか幅広い層から受け入れられ始めています。いったいこの曲のどこに、ヒットの秘密が隠されているんでしょうか?