LCCがよく遅れるって本当?
最後に、日本のLCCの遅延率を見てみましょう。国交省航空局がまとめた「航空輸送サービスに係わる情報公開」(2016年10~12月分)によれば、遅延率(定時の運行予定時間より15分以上時間がかかった発着率の割合)は、春秋航空日本が25.16%でワーストワン。次いで遅延が多かったのは、ピーチ・アビエーションの22.83%、バニラ・エアの18.99%、エアドゥーの18.81%、ジェットスター・ジャパンが18.25%、日本トランスオーシャン航空が13.85%という結果でした。
LCCは保有機材が少ないため、機材のやりくりがうまくいかず遅延するパターンが多いのですが、世界のLCCにはイベリアエクスプレスに見るように、高い定時率を誇っているところが少なくありません。
特に日本は消費者の要求水準が高い国。LCCの利用を促進していくためには、「定時」にどれだけ近づけるかがポイントになるでしょう。期待しながら見守りたいと思います。
※上記データは記事公開時点のものです。