建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

蛇腹状のRC躯体に住む[高田馬場の家](5ページ目)

高田馬場の駅に程近い、低層のマンションやオフィスビルの建ち並ぶ閑静なエリアの「ウナギの寝床」の敷地に、ユニークなコンセプトのコンクリートの家が建ちました。壁と床がジグザグに折れ曲がり、3階建ての全てのフロアに間仕切り壁を持たないという、前代未聞のデザインです。

執筆者:川畑 博哉

グリーンに囲まれて暮らす

 

写真をクリックすると最初の写真に戻ります
植栽
1,2. ダイニングからテラスの鉢植えと隣家のコブシの樹を眺める。
3. 正面のアプローチにグリーンが伸びる。
4. 奥の隣家との隙間に竹が植えられている。


コンクリートの住宅というと無機質な空間を思い浮かべがちですが、この家は正面のアプローチのモミジの樹から始まり、左右の隣家との境界に植えられた黄色い花が美しいヤマブキ、奥の隣家との間のシホウチクなど、周囲に緑をふんだんに配しています。さらに3階からはテラスに置かれた鉢植え越しに、隣家に根付く一本のコブシが四季を通して変化を続けていく姿を眺められるのです。
「外部を内部として生活に取り込む住まい方」を可能にしたこの家は、フロリアンさんの言う「A house is a machine for living in」から「A house is environment for living in」への好例と言えるでしょう。

◆建築データと建築家プロフィール


  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます