子犬を迎える前に準備しておこう!
意外に見かけるのが、子犬を連れて来るのと同時に必要品を買い求めたり、慌ててワクチンやしつけなどの情報を得ようとするケース。確かに、急に子犬が来ることになったという状況もあるでしょうが、あらかじめ子犬を連れて来ることが決まっているなら、前もって生活用品を揃え、しつけの仕方はもちろん、ワクチンやフィラリア予防をはじめとした病気に関する知識、フードについて、などある程度の情報を得ておきたいものです。その日から子犬との生活がスタートするのですから。合わせて、子犬をどこに寝かせるかなど、その生活場所も決めて、スペースを確保しておきましょう。
子犬を迎える前に揃えておきたい主な生活用品
・ケージ子犬が安眠できる場所として、トイレトレーニング、イタズラや事故防止などに有効です。その他、遊ぶスペースとしてサークルを用意するのもいいかも。
・トイレ、トイレシート
中にはトイレシートを噛みちぎって遊んでしまうコもおり、誤飲防止のためにも、最初のうちはシートの上にネットを被せるタイプのトイレを使用するのが無難。
・食器、水入れor吸水ボトル
子犬は元気がある分、食器をひっくり返してしまうことがよくあるので、安定性があり、ひっくり返りにくいものを。
・ベッド、または毛布などの敷物
本来、穴居動物である犬は狭くて三方が囲まれた穴ぐらのような場所があると安心できます。移動をする際にも便利ですので、クレートを用意するのもいいでしょう。
・子犬用のフード
最初のうちはできる限り生まれ育った場所で食べていたものと同じものを用意。
・子犬用のリードと首輪
まだ散歩には出られない時期であっても、部屋の中でリードや首輪を付けて、それに慣らすトレーニングはできます。
・ブラシ、コーム、爪切り、ヤスリ、歯ブラシなど
そのコの毛質に合ったブラシ類を用意。ダブルコートの犬であれば、少なくともピンブラシとコームくらいは必要です。爪切りや歯磨きなども、おいおい慣らしていくように。
子犬を連れて来る時の注意点
理想的なのは日中、それも午前中に連れてきて、昼間の環境から夜の環境へと徐々に移行できるようにすること。子犬の様子を見ていられるように、できるなら翌日は休日であるとか、仕事が休みであるなど、時間的余裕があることも大切です。また、いきなり母犬や兄弟たちから離され、慣れない環境へ移る子犬は不安もいっぱい。できるなら、母犬や兄弟たち、住み慣れた場所の匂いがついているバスタオルや敷物、オモチャなどをもらって帰れるようならベスト。
車で連れて帰る場合、犬はただでさえ酔いやすいですから、少なくとも2時間おきくらいには休憩をとり、様子を見てあげるようにしたいものです。
子犬が来てから
トイレと寝場所をセットしたケージの中に子犬を入れて、ゆっくりと休ませてあげましょう。可愛いからとやたらに撫で回したり、遊んだりしてかまい過ぎるのはNG。 環境が変わるということは、ストレスも大きいもの。子犬の場合、要注意なのは低血糖症です。低血糖症は血糖値が下がることによって、最悪の場合命にも関わることがある病気ですが、これはストレスが大きく関係していると考えられています。子犬やチワワなどの小型犬ではなりやすい傾向にあるため、特に子犬を家に連れて来た当初は余計なストレスを与えないように気配りしてあげる必要があります。急に食欲がなくなったり、元気がない、下痢や嘔吐が見られる場合は低血糖症である可能性もありますので動物病院に相談してみてください。たくさん触れ合いたいのをぐっと我慢する、子犬が健康に育つことを考えれば、それも愛情。少なくとも一週間くらいは環境に馴染ませるために様子を見てあげるようにしましょう。
子犬を迎えたなら、まずはかまい過ぎないこと。
子犬が少し落ち着いたようなら、ケージから出して部屋の中を探検させてあげるのもいいですね。この時、トイレの粗相をしないように、トイレを済ませた後にケージから出してあげるのがいいでしょう。その際、子犬にとって危険なものがないように部屋の中を片付けておくのはもちろんです。
さて、そろそろおなかがすいてきた子犬にごはんを食べさせてあげたいところですが、急に食事内容が変わるとおなかをこわしたり、それがきっかけとなって体調を崩すこともありますので、しばらくの間はそれまで食べていたものと同じものを与えるようにしましょう。おいおい違うフードを与えたいという場合、1日目は1割を新しいフードに、2日目は2割に増やす……というふうに、一週間くらいかけて少量ずつ新しいフードと切り替えるようにしていきます。
子犬が環境に少しずつ慣れてくるにしたがい、音や物、人などいろいろなものに慣らしてあげるようにしましょう。いわゆる、犬としての社会化です。ワクチン接種の時期とも重なり、外に出すことは考えるむきもありますが、だっこのまま庭にちょっと出てみる、近所を歩いてみる、親しい人に撫でてもらうなど、それだけでも立派な社会化の一つ。近年では子犬の社会化に重きをおいたパピーパーティーなどもありますし、そうしたものに参加してみるのもいいでしょう。その際には、ワクチンとの兼ね合いなど、主催者側によく相談してみてください。
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