蔵を改装したギャラリー
写真1.ギャラリー「蒼」
瀧川寺社建築一級建築士事務所は、寺社建築業界では卓越した存在ですが、その宮大工たちの手で、柱や梁の古色はそのままに、当時の意匠を最大限に生かして、約半年かけて再生が行われました。1階をギャラリーに、2階を居住スペースとなっています。
写真2.梁や柱の古色を生かした居住空間
写真3は、1階にあるキッチンで、スポットライトにより手元を照明しています。2階のデスク上は、イタリアの工業デザインのパイオニアとも言われるアッキーレ カスティリオーニ氏がデザインしたペンダント器具の「FRISBI」(FLOS社)が設置されています。
歴史を感じる立派な梁や柱の木の質感に、新しく塗りなおした白い漆喰の壁、キッチンの収納扉の赤など、伝統ある蔵と宮大工の技にモダンな要素がアクセントとなって味わい深いです。
写真3.赤い収納扉が映えるキッチン
写真2-3:Copyright(c)奥村森
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