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稼ぐと節約、どちらがお金が貯まる?(2ページ目)

お金を貯めようと思うとき、まず節約しようとか、パートに出るなどして、収入を増やそうと考えますよね。どちらも効果的なように思えますが、実はあまり効果が出ないやり方もあります。せっかく取り組むのだったら、効果が出るように始めてみましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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家計の振り返りと節約

稼ぐと節約、どちらがお金が貯まる?

稼ぐことももちろん大切だけれど、その前に稼いで貯められる仕組みを考えなくてはいけません。

家計を振り返りましょう、節約しましょうといったときに絶対してはならないのは「生活に無理をかけてまでの支出の削減」です。たとえば、いつも習慣的にしていることを急に完全にやめてしまう、慣れない、細かな労力の伴う、頑張らなくてはできないような節約術など、ストレスが余分にかかりすぎてしまうような節約・支出削減は三日坊主の原因であったり、リバウンドの原因になります。そのために必要で、効果を発揮するのが「家計の振り返り」です。

家計の振り返りでは、「自分や家族が大事にしている支出」は可能な限りそのまま残し、継続します。振り返った中で、「これは無駄だったかも、なくてもよかったかも」という支出を見つけ出し、それをなくするところから始めます。もし、習慣的で大切な支出ではあるけれども、頻度は減らすことが可能であるというものがあれば、頻度を少なくして支出を減らすことも良いでしょう。

急に生活を変えることは難しいですし、ストレスもかかります。まずは支障のないところから支出をカットしていきます。それが長続きする、一番の節約になります。また、いつもの固定費の見直しもとても効果がありますので、定期的に見直したいところです。

「家計のために稼ぐ」をうまくいかせるには

このように、支出を見直し整えることは、家計を安定させることにつながります。こういうことから考えていくと、家計管理がうまくいくために節約や収入増を考える人には取り組むべき順番があるといえます。結論から言うと (1)節約などして支出を減らす (2)収入を増やす です。

節約をすることも、稼ぐこともとても有用なことですが、「節約する=無駄支出を少なくした安定した家計を作る」ということができないうちに、稼ぐことばかり頑張ってしまうと、「頑張ったからいいか」「お金はあるから買ってしまおう」などという考えが常に肯定化されがちとなり、お金が増えるとともに支出も増えるという悪循環を起こします。これが、せっかく生活の仕方を変えても「頑張っているのに全くたまらない」となってしまう原因です。

家計の無駄をカットするということができるようになった状態で収入を増やすことを始めれば、簡単に「ご褒美」「お金あるから買おう」にはなりません。本当にそれに効果があると思った時だけにご褒美や購入という行動になるので、無駄支出にもなりません。
頑張って時間をねん出して作った「稼ぎ」を蓄えにすることができるようになりますよ。

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