国家資格者として高い専門性、社会的信用も高い
社会保険労務士は国家資格として合格率約9.3%(平成26年・第46回試験)という狭き門であり、合格するには、労働関連の法令について相当な勉強時間を要します。このため、合格すると結果として高い専門性が身に付くだけでなく、国家資格者として社会的信用を得て活躍することができます。特に、労働・社会保険関係書類の作成・届出業務などについては、社会保険労務士の独占業務とされており、社会保険労務士でなければ業として行うことはできません。
また、昨今急増している労使間のトラブルや、度重なり行われる法改正の影響により複雑化の一途をたどる年金問題を受けて、これらの分野のエキスパートである社会保険労務士に対するニーズが高まっています。
キャリアアップ、転職に有利
社会保険労務士資格を取得すると、社内外でのキャリアアップにつなげることが可能になります。現代における企業の人事労務管理は、労働者の価値観の変化や雇用形態の多様化、度重なる労働関連諸法令の改正などで複雑になっています。特に最近増加している職場のメンタルヘルス、セクハラ、パワハラ問題や退職・解雇に関する問題などでは、企業が適切な対応を取らなかった場合、大きな労務リスクを負うことにつながるため、労働関係の諸法令に精通した社会保険労務士は、企業の人事総務部門においてとても貴重な存在となっているのです。
このため、自社内でのキャリアアップだけでなく、転職時においても資格保有が大きなアピールポイントになります。