年収300万円の人はリスクを背負うことから逃げる
年収が300万円の人は、自分にはなかなかチャンスが回ってこない、と嘆きます。 しかし年収1億円の人は、世の中チャンスだらけと考えています。この差は何でしょうか。まず年収300万円の人は、何かあるとすぐにリスクを探し、リスクを見つけるのが非常にうまい。できない理由を探すのも天才的に上手です。そして、リスクがあるものはイヤだ、苦労するものはイヤだ、面倒くさいものはイヤだ……。そんな発想を持っています。宝物は探しに行かなければ見つかりません。そもそも簡単に見つかるところにあるなら、とっくに誰かが掘り当てているはずだからです。ジャングルの奥地や海底深くといった難易度の高い場所にあるからこそ、誰も探しに行かないし、すぐには見つからない。
だからまだ宝物が眠っている。つまりチャンスとは、リスクや困難というお面をかぶってやってくる。責任やプレッシャーというリュックを背負ってやってくるのです。
しかし、チャンスがないという人は、無意識にそういう機会から逃げています。あるいは周囲の人の様子を見ています。それがチャンスだとわかったときは、他の大勢の人も殺到しているから、もうチャンスではなくなっています。そして、「自分はチャンスに恵まれない」ということになるわけです。
マネー雑誌の取材を受けたときに聞いたのですが、株価が低迷しているときは雑誌は売れず、株価が高くなると売れ始めるのだそうです。多くの人が「投資のセオリー」とはまったく逆の行動をしていることがわかる瞬間です。
年収が1億円の人は、発想が逆で、まずリターンを見ます。リスクがあっても、それをひとつひとつ解決する方法を考える。あるいは乗り越える度胸がある。だからみんなが躊躇しているマーケットにいち早く飛び込める。投資では安いときに買えるし、ビジネスなら競合が少ないタイミングで参入できるから、大きく刈り取ることができるというわけです。
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