ミナスジェライス州のアラシャという町で作られているドーシジレイチ。色々なフレーバーもある。これはチョコレート味
代表選手はドーシジレイチ(doce de leite)です。ドーシジレイチを訳すと、「牛乳のスイーツ」という感じでしょうか。ブラジル各地で親しまれているスイーツです。その中でも有名なのがミナスジェライス州のものです。ドーシジレイチは、牛乳と砂糖を鍋にかけ、弱火でカラメル色になるまでじっくりと煮詰めた素朴なお菓子です。とろみのある液状のものと、それをさらに煮詰めて固形にしたものの2種類があります。液状のものはジャムのようにビン詰めで売られ、お皿に出してスプーンで食べたり、ケーキの間に塗ったり、ブリガデイロの中に入れたりして楽しみます。固形のものは、上の写真のようにとうもろこしの皮で包んだものや、一口大に切ってパックされたものが売られています。チョコレートなどの味つきもあります。
アンブロジーアもミナスの定番スイーツだ
液状のドーシジレイチに卵を加えて軽く煮ると、アンブロジーア(ambrosia)というスイーツになります。卵を混ぜることでドーシジレイチの甘みが少し抑えられ、カスタードクリームのような味と食感です。
お皿の左下がミナスチーズ。その上のコーンに液状のドーシジレイチを詰めて食べると美味!
田舎風のスイーツとしては、イチジク(figo、フィーゴ)、グアヴァ(goiaba、ゴイアバ)、バナナなどの砂糖漬けやジャム(geléia、ジェレイア)があります。ミナスジェライス州には、ミナスチーズ(queijo Minas)にグアヴァのジャムを載せたホミオイジュリエッタ(Romeo e Julieta)というスイーツがあります。白いチーズときれいな赤色のジャムを「ロミオ」と「ジュリエット」になぞらえたのでしょうか。フレッシュなミナスチーズは、ほんのりとしたチーズの香りと固めの木綿豆腐のような食感で、甘いグアヴァのジャムとはよく合います。
次のページではフルーツを使ったスイーツを紹介します