東京・神奈川・千葉・埼玉に住む/23区西[中野・杉並・練馬]

坪単価200万円を切るエリアの上昇が目立つ

23区北・西エリアの新築マンション相場は、その割安感からこのところ人気も高まり、平均坪単価が上昇気味のエリアが少なくないようです。東京カンテイ提供の相場データから特徴のあるエリアの動向を見てみましょう。

執筆者:山下 和之

割安感から人気が高まる可能性も

都心部や南エリアに比べるとやや人気が低く、坪単価も安い北・西エリア。その割安感からこのところ人気も高まり、平均坪単価が上昇気味のエリアが少なくないようです。今回は北・西エリアのなかから、専有面積50m2以上の新築マンションが、2003年から2005年までの3年間に300戸以上あった駅をピックアップ、半年ごとに坪単価(3.3m2当たりの価格)の相場データをチェック、動きの大きかったエリアを中心に相場動向をレポートしましょう。(データ提供/東京カンテイ


西新井は150万円台後半の相場に

西新井大師で知られる東武伊勢崎線西新井駅は、2003年、2004年各期の平均坪単価は140万円台で推移していましたが、2005年上期には150万円台に達し、下期は170万円台まで上がっています。東京カンテイ市場調査室・井出武氏はこうみています。

「2005年の下期には『ザ・ステージオ』(野村不動産・三菱地所)という比較的グレードの高い物件が供給されました。これが相場を大きく押し上げていますが、このエリアの全般的な上昇傾向は間違いないでしょう」

今後は坪単価100万円台前半から後半に、相場が移行していく可能性が高いのではないでしょうか。

竹ノ塚も坪単価上昇傾向が続く

東武伊勢崎線で西新井のひとつ先の駅になる竹ノ塚駅にもほぼ同様のことがあてはまるようです。2003年は上期・下期ともに平均坪単価が140万円に対して、2004年には上期・下期ともに130万円台に下がったものの、2005年には上期・下期ともに150万円台に上がっています。それも、下期は供給戸数が124戸とそれまでの各期の分譲実績の2倍以上に達し、価格は150万円台を維持しているのです。今後このエリアの相場は100万円台前半から100万円台後半に移行していくのではないかとみられます。

王子駅では坪単価200万円台に突入

東武伊勢崎線より内側に当たる山手線王子駅でも上昇傾向が明確になっています。2003年下期、2004年下期ともに190万円台の平均坪単価が、2005年上期には220万円台に上昇しました。しかも、この上期の供給数は200戸を超えています。それまでの各半期では50戸以下の水準でしたから、大幅な供給増にもかかわらず、単価は大幅に上昇していることになります。前出・井出武氏はこうみています。

「2005年上期には一部億ションもある『ダイアパレス飛鳥山』(ダイア建設)が分譲されています。これが平均単価を大きく押し上げていますが、他の物件でも200万円台が目立ち、このエリアの相場が上がっていることは間違いないでしょう」
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