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レオパードクテノポマ!熱帯魚の基本情報と飼育方法

幼魚の黒い斑点模様が可愛らしい、人気のクテノポマ。東南アジアで養殖された幼魚が主に流通するが、水槽内でも20cm前後に成長する肉食魚のため混泳には注意が必要。やや臆病な面もあるが、飼育は容易で飼い主に良く慣れる。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

 
 

レオパードクテノポマの基本情報

レオパードクテノポマ

レオパードクテノポマ


学 名:Ctenopoma acutirostre
通称名:
英 名:Leopard Bushfish、Spotted ctenopoma
分 布:コンゴー川流域(アフリカ)
サイズ:20cm以上
Temp :20-25℃
pH  :弱酸性~弱アルカリ性

もっとも一般的なクテノポマの仲間で、東南アジアで養殖された5cm前後の幼魚が広く流通する。生息地では一般的な魚種なのだろうか、ブルンジなどでは切手の絵柄として用いられている。ただし、現地採集魚は稀にしか入荷せず、養殖魚の数倍の価格で取引されている。

幼魚期は、白っぽい地肌に黒いスポット状の模様。見た目の可愛らしさから、初心者に人気が高い。成長するにつれてスポット状の黒斑が崩れ、ヒョウ柄っぽく見えることから“レオパード・クテノポマ”の名で呼ばれる。ただし、その模様には個体差があり、それぞれに個性があって面白い。
 

レオパードクテノポマの飼育方法

飼育は容易で、水質への適応範囲も広く飼いやすい魚だ。活発に泳ぐ魚ではないので、単独飼育であれば60cm水槽。複数匹、または混泳であれば90cm水槽からの飼育が適当だろう。その際、同種や外見の似た魚とは小競り合いを起こすことがあるので、混泳の際は良く観察したい。

しかし、丈夫な魚ではあるが、水換えを怠り、底床やろ材が汚れてくると、すぐに肌荒れや目の白濁を起こしてしまう。定期的な水換えを心がけ、中性前後の水質を維持することで健康に育てるコツ。

小魚や甲殻類を好む肉食魚なので、混泳には注意が必要。ネオンテトラなどの小型魚は食べられてしまうので、一緒に飼うことはできない。肉食魚としては温和な魚なので、同程度のサイズの魚との混泳は可能。一例を挙げば、小型のポリプテルス、中型のコイ科の仲間などは混泳に適している。

成長するにつれて体の厚みが増し迫力がでてくるが、見た目に反して性格は臆病。物陰に隠れる性質が強いので、流木などで身を隠すスペースを作ってあげると落ち着く。特に上方への警戒心が強いため、浮き草などの使用も効果的だろう。

幼魚期には冷凍赤虫、成長につれてメダカ等の小魚を与える。人工飼料には餌付きにくい面もあるが、魚のサイズに合わせてクランプル状の人工飼料、また肉食魚用の沈下性のペレットフードを根気良く与えることで餌付いてくれる。栄養面のことを考えれば、早い段階で人口飼料に餌付かせた方が良い。

雌雄の差は、外見から判別することは難しい。繁殖はバブルネストビルダーとされているが、詳しいことはほとんど知れていない。成長が緩やかで、10年以上の飼育例も多数知られることから、性的に成熟するまでに時間がかかるのかも知れない。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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