夜のロンドンのミステリアスツアー
19世紀に起こった連続猟奇殺人事件の犯人、切り裂きジャック。犯行予告を新聞社に送りつけ、捜査を撹乱する劇場型犯罪の先駆けで、真犯人は未だ不明の世界一有名な未解決事件。1888年8月31日~11月9日の僅か2ヶ月間にロンドン・イーストエンドのホワイトチャペルで5人の売春婦を惨殺。全員無残にナイフで切り裂かれ、そのうち3人は臓器を摘出されるという残忍極まりない犯行で、当時のロンドンを恐怖のどん底に陥れました。
ツアーでは実際の殺害現場を訪れ、誰がどういう状態で発見されたかを解説。最後の犠牲者メアリー・ジェーン・ケリーの自宅があった建物は今でも残っており、人も住んでいます。125年も経っているとは言え、殺人現場に住むって微妙ですよね(笑)
ジャックが暗躍したイーストエンドはここ10年ほど前から再開発が進み、今では最新流行発信地として名を馳せていますが、当時は最下層の住民が屯する貧民街。ジャックの事件に限らず、犯罪は日常茶飯事でした。そういう場所での捜査というのは現代であってもなかなか大変で、況してや科学捜査がない19世紀。事件が未解決に終わったのもそこに一因があるのかなという気がします。
ツアーの最後はイギリスが生んだ世紀の名探偵の名前が付いているパブ『シャーロック・ホームズ』。ここにはホームズ所縁の品々が飾られており、切り裂きジャックの謎解きをする場所として、これほど相応しい場所はないでしょう。
■切り裂きジャックウォーキングツアーとシャーロックホームズパブナイトツアー
所要時間:約3時間
価格:£25
言語:英語
開催曜日:日・月・水・金・土
催行会社:プレミアムツアーズ
HP:http://www.alan1.net/
撮影者より許諾をいただいた写真を投稿しています。
撮影者:Olivier Bruchez(1枚目)、Donna_Rutherford(2枚目)、Jim Linwood(3枚目)
※データは記事公開時点のものです。