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次期型スカイラインはスタイリッシュ

インフィニティQ50こと次期型スカイラインが、ジュネーヴショーで大幅に魅力度をアップした。2.2リッター4気筒ディーゼルを搭載していたのである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

2.2リッター4気筒ディーゼルを搭載し、魅力度がアップ

今年2013年1月のデトロイトショーで発表されたインフィニティQ50こと次期型スカイラインが、ジュネーヴショーで大幅に魅力度をアップした。2.2リッター4気筒ディーゼルを搭載していたのである。しかも排気ガスのクリーン度は、「このタイミングで出すのですから当然ユーロ6になります」。

インフィニティQ50こと次期型スカイライン

インフィニティQ50こと次期型スカイライン。ディーゼル搭載モデルで挽回することになるのか


日本のディーゼル規制である『ポスト新長期規制』と『ユーロ6』はほぼ同じ。だからこそベンツやBMWのディーゼルが日本でもナンバーが取れるのである。日産に聞いてみたら「ディーゼルエンジン搭載モデルを日本で売る予定はありません」。9月と言われるスカイライン発表には間に合わないようだ。

ただこのクラスのディーゼルを日本で販売したら相当売れると思う。ちなみにベンツはQ50と同じクラスの『Eクラス』に2.2リッター4気筒170馬力のディーゼルを搭載し、ヨーロッパで販売している。たった170馬力と思うかもしれないが、E220CDiの最高速は227km/h!

もう少し内情を書くと、Q50に搭載される2.2リッターディーゼルはベンツと共同開発したことになっているものの、エンジン本体についちゃベンツのままだと思っていい。二酸化他炭素排出量は走行1kmあたり115kg。日本のJC08燃費はマツダCX-5と同じ18km/Lくらいになるだろう。

となるとバッティングするのがクラウンHV。ディーゼルの燃料はガソリンより15%くらい安価な軽油。クラウンHVの実用燃費15km/L。スカイラインQ50ディーゼルの実用燃費を13km/L程度とすれば、燃料コストは同じくらいになる。しかも絶対的な動力性能からすればクラウンHVを凌ぐ。

日本で発売されるスカイラインは、当初3.5リッターのハイブリッドモデル(現行フーガHVのシステムを改良したタイプ)がメインになるらしいが、おそらく売れないだろう。高価だし、燃費だってクラウンHVに遠くおよばないからだ。高くて燃費イマイチのハイブリッドは日本じゃ売れない。

インフィニティQ50こと次期型スカイライン

インフィニティQ50こと次期型スカイライン


間違いなく「ディーゼル搭載モデルで挽回しよう!」になること間違いなし。写真を見て頂ければわかる通り、次期型スカイラインはなかなかスタイリッシュ。こう書くと「こんな大きいクルマはスカイラインじゃない!」と思う人も多いだろうけれど、小さくしたら売れるってモンでもない。

もうムカシのスカイラインと決別し、違うマーケットを開拓するしかないと考える。それには中途半端な3.5リッターV6のハイブリッドじゃなく、ベンツのディーゼルを積んだスポーティセダンでしょう。そうそう。書き遅れたが、ミッションは7速AT。出来れば6速マニュアルもリクエストしたい。
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