斜視の手術に関する質問
片目が正面を見ているときでも、もう片目が正面より外側を向いてしまうものを外斜視といいます(画像はイメージです)
A 標準的には40~60分です。将来にわたって再発しないような手術のために、時間をかけて丁寧にやっています。
Q 手術はどのように麻酔をするのですか? 痛くないですか?
A 点眼で麻酔をします。最初しみますが、そのうちしみなくなってきます。その後、麻酔の薬剤を目の奥に注射する場合が多いですが、点眼で麻酔をしてありますので、痛くありません。手術中は痛みは全くありませんが、人によっては少しちくちく感じることがありますので、そのときはお伝え下さい。麻酔を追加します。
Q. 両眼の場合、手術は二度することになるのですか?
A. 斜視は、たいていの場合、片眼のみを動かすだけで治すことができます。両眼を動かさないと追いつかないぐらい角度の大きい斜視の場合、先生によって同日にやるか、別の日にやるか、方針が違うようです。
斜視の術後に関する質問
Q 術後は痛くないですか?A 斜視の手術は痛みが出る方が多いです。そういう場合は処方する痛み止めを飲んでください。また、枕に目を軽く押し付けるようにすると痛みが軽減します。術後に軽い睡眠薬を処方していますので、それを飲んで寝てしまうというのが非常に有効です。翌日にはだいたい楽になっています。
Q 術後の注意点を教えてください。
A 手術の日は眼帯をつけたまま寝ます。次の日、眼帯をはずし、その後は眼帯をする必要はありません。術後は1週間、感染を防止するために、目に水が入らないように気をつけてください。顔は、可能なら拭くだけのほうがいいです。頭を洗うときは仰向けで、美容院や散髪屋さんで洗ってもらうのがベストです。炎症が強くならないよう、お酒は控えめにしてください。1週間を過ぎたら完全に普通の生活で大丈夫です。目薬は重要なので、ちゃんとつけてくださいね。お仕事は翌日から大丈夫です。
Q 術後はどれぐらい通院が必要ですか?
A 次の日に状態を見ます。その後、最初は1週間後、その後は術後半年まで2週間に1回を目安にしておいてください。忙しい方や遠くの方の場合、特に問題なければ定期健診を少なくすることもよくありますので、診察の時にご希望をお伝え下さい。
Q 仕事はどれぐらい休んだほうがいいですか?
A 当方としてはどれぐらいという指示はしていません。というのは、一言で仕事といってもいろんな仕事がありますので、状況がわからないからです。ですが、斜視手術は翌日とか翌々日とかは眼もはれますし、人によっては痛みもあります。到底普通の仕事はできない状態のように感じます。1週間ぐらいお休みをもらえるなら言うことなしだと思います。必要でしたら診断書を書きますのでお伝え下さい。
Q. 眼帯はいつごろとれますか?
A. 術後眼帯をして帰り、そのままにしておいて、翌日とって、点眼を開始します。その後は眼帯の必要はありません。目が赤くなるので、隠すために眼帯をしたければご自由にどうぞ、です。
Q. 術後はどれぐらいで赤みがひきますか?
A. あくまで標準的には、ですが、術後は一時的に非常に赤くなります。だいたい1ヶ月ぐらいでだいぶいい感じになってきたなぁ、ぐらいになり、3ヶ月たてば、きれいになります。案外時間がかかるなぁ、とお考えになるでしょうが、今まで斜視であったが時間の長さを考えると、それを治すのに数ヶ月かかるのは仕方ないと考えていただければありがたいです。ですが、時に赤みがなかなか引かない患者さんもいます。眼の表面の結膜という部分を切るのですが、全身ケロイド体質とか、結膜限定のケロイド体質のようなものがあって、そういう方は赤みが残る場合があるようです。
斜視の戻り・再手術に関する質問
Q. 斜視は戻りがあると聞きました。それはほんとうですか? もし戻ったらたらどうすればいいですか?A. 斜視手術の泣き所は戻りがありうるということです。戻った場合は再手術が可能ですが、また戻ってしまう人もいます。