「バージンロードを父親と一緒に歩くのが夢」という花嫁は多いと思います。長い間たくさんの愛情を注いで育ててくれた親の手から巣立つ……、そんな結婚式の象徴的なシーンですが、他にもチャペルウェディングを感動的に盛り上げてくれる、最近人気の演出があるのをご存知ですか?

大切に育てた娘を送りだす、父親と母親の手による、注目の演出をご紹介しましょう。
クラウン

小さめのクラウンも最近人気のヘッドドレス。


■ベールダウン

「お父さんだけでなく、お母さんにも出番を」そんな思いもあってか、チャペルウェディングで人気急上昇の演出が「ベールダウン」。ゼクシィ結婚トレンド調査2012によると、挙式で行った演出は、1位「フラワーシャワー、ライスシャワー」(64.6%)、2位「挙式時の音楽・BGMを自分達で選ぶ」(47.7%)、3位「親からベールダウンをしてもらう」(43.9%)となっており、親とのつながりを感じる大事な演出として、半数近くのカップルが取り入れています。

ウエディングベールは、邪悪なものから花嫁を守るためのもの。長い間大切に守り育ててきた娘を嫁がせる最後のお支度として、親がベールダウンを行うことには、「娘のこれからの人生が幸せでありますように」と願う気持ちそのものを表す儀式なのです。

流れはシンプルで、チャペル入口で向かい合い、花嫁が軽くひざまづいて母親にベールを下してもらう、それだけですが、その一瞬に感謝の気持ちを伝えることもできますし、また言葉は交わさずとも何か伝えられるものがあるはず。ベールダウンの後は父親が手をとってバージンロードへと向かいます。

また、この儀式を挙式前にブライズルームなどで行うこともあります。その場合は、両親とじっくり話をしたり、リラックスした雰囲気で式にのぞめる良さもあります。

ご両親との思い出のシーンを少しでも多く残すために、また、感謝の気持ちを伝えたり、絆を確かめ合うために、ぜひ取り入れたい演出の一つです。

■戴冠式


親に感謝の気持ちを伝える感動演出として、もう一つ、最近取り入れるカップルが増えてきているのが「戴冠式」。

戴冠式は、もともと古くからイギリスやフランスなどヨーロッパで王が即位する際に行われ、多くの人からの祝福を受ける儀式です。結婚式で戴冠式の際に使われるのはクラウンやティアラ。ティアラはナポレオンが戴冠式で権力の象徴として用いてから、ヨーロッパでは王族・貴族の繁栄を示すジュエリーとして受け継がれて行きました。19世紀には結婚のお祝いにティアラを娘に贈る習慣が広がっていったそうです。

結婚式での戴冠式には、「自分の手を離れ、新しい家庭を築く我が子の旅立ちのときに、成功と繁栄の象徴であるティアラを贈り、幸せを願う」そんな親心が込められる儀式となります。

通常の戴冠式はバージンロードを歩く前に、行われます。

チャペルのドアが開き、父親と花嫁、ティアラ(クラウン)を載せたピローを持った母親が入場。入口付近で、父親と花嫁が向かい合い、花嫁が軽くひざまずきます。このとき、花嫁から一言、感謝の気持ちを述べるとより感動的です。父親が母親から受け取ったティアラを花嫁の頭に。この後、母親がベールダウン。そして父親と腕を組み、バージンロードを歩く……。

ほんの一瞬の演出ですが、ご両親と娘さんにとってはかけがえのない瞬間になるはずです。

ロイヤルウェディングの影響か、また大人婚が増えたためか、より高貴なイメージのティアラやクラウンをヘッドドレスに選ぶ花嫁も増えているそうです。衣装を決める際に、こういった家族のつながりを大切にする演出もあわせて考えてみてはいかがでしょうか。

*データ出典 ゼクシィ結婚トレンド調査2012(首都圏)