ロサンゼルス/ロサンゼルスの観光

ノートンサイモン美術館/ロサンゼルス

ノートンサイモン美術館は、ロサンゼルスのパサディナにある美術館です。主な展示品は、14世紀以降のヨーロッパの絵画や彫刻、アジアの仏像、そしてモダンアートです。

芦刈 いづみ

執筆者:芦刈 いづみ

アメリカガイド

小規模ながらコレクションがすごい!
ノートンサイモン美術館

アメリカの美術館はどこも写真も模写もOK!

アメリカの美術館はどこも写真も模写もOK!

ロサンゼルスの東側、オールドタウンと呼ばれる昔の街並みを残すエリアがあるパサディナ。その観光の中心コロラドブルーバード沿いにあるのがノートンサイモン美術館です。日本のガイドブックにも掲載されてはいるものの、あまり注目されていないこの美術館。ですが、旅行者でもアート好きなら、小さな美術館ながらに珍しいものがたくさんあり、外せない美術館なのです。 

ここは、アメリカのケチャップで有名なHunt’sの事業を拡大した実業家であり投資家のノートンサイモンが、自分自身で集めたコレクションを展示しているミュージアム。所蔵品は、ヨーロッパの14世紀以降の作品、アジアのアート、モダンアートなど。

正面玄関から中に入ると右側が14~16世紀の絵画。その奥に17~18世紀の絵画。左側手前が19世紀の絵画。奥が20世紀の絵画やオブジェのコーナー。建物の真ん中を抜けると池を中心とした中庭があり、モダンアートの大きなオブジェがたくさん飾られています。

時代を追って絵画を見ていくと、宗教画や肖像画ばかりから、だんだん景色や街並みの絵が増えてきて、抽象画などに変化して行くのが分かります。歴史的背景や、国の違いによって、使っている色やタッチが違うのが面白いです。ピカソの作品は、誰もがイメージするピカソの画風になる前の作品などもあります。

ユニークなアジアの国々の仏像たち

ユニークなアジアの国々の仏像たち

地下1階は、アジアの仏像と特別展示のセクション。アジアの仏像の展示数は、世界でも有数でインド、パキスタン、タイ、アフガニスタン、中国、日本など、様々な国の仏像があります。同じ仏像なのに、国や時代によって、スタイルやデザイン、装飾品などが全く違い、とても勉強になります。

また、日本のものでは、木版印刷の作品が大量に所蔵されていて、期間限定の特別展示などで披露されます。2010~11年にかけて行われた「Hiroshige: Visions of Japan」では、「東海道五十三次」が2セットと「冨士三十六景」が展示されました。

<DATA>
Norton Simon Museum(ノートンサイモン美術館)
住所:411 West Colorado Blvd, Pasadena, CA 91105
TEL:1- 626-449-6840
時間:12:00~18:00(月・水・木・土・日)、12:00~21:00(金)
定休日:火曜日
料金:大人10ドル、62歳以上7ドル、18歳以下無料
毎月第1金曜日18時以降は無料
アクセス:メトロゴールドラインメモリアルパーク駅から徒歩約20分。パサディナアーツバス10番ミュージアム前で下車すぐ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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