他の病気やケガと異なるがんの受療傾向
がんの受療率は他の病気やケガと少し違うのね
(※)受療率 : 調査日(平成23年10月)当日に病院・一般診療所・歯科診療所で受療した患者の推計数を人口10万対で表した数。
受療率(人口10 万対)=推計患者数/推計人口×100,000
*宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏及び福島県を除いた数値となっています。
●受療率(総数) ●受療率(悪性新生物) 受療率は総数の方が悪性新生物(がん)のみより当然高いので、備えるなら、がんのみより広く病気やケガへ備えた方が、保険が役に立つ可能性も高いですが、ここでは受療率の違いではなく、年齢による推移に着目してみてください。
総数では、0歳から14歳までの受療率が若干高く、15歳~19歳で最も低くなり、後は加齢とともに受療率が上がっていっています。一方、悪性新生物(がん)は、29歳くらいまでは限りなくゼロですが、その後は急激に受療率が上がっていきます。ただ、80~84歳をピークにその後は下がっています。高齢でがんになった時は治療をしないという選択が増えているのではなかと考えられます。
つまり、がんは病気やケガの平均値と比べると、若いうちはがんになって治療する確率がかなり低く、80歳代半ば以降も治療する確率が下がる傾向にあると言えるのではないでしょうか。
次のページでは、身型がん保険のメリット・デメリットについて考えます。