平均坪単価は200万円を切る水準で推移

平均坪単価は、2005年10月~12月期に206.5万円と一時的に200万円台に乗せたものの、2006年10月~12月には187.7万円台に戻っています。2005年末には台東区や江東区などで比較的坪単価の高い物件が販売されたため、瞬間的に200万円台になったものの、それがエリアの相場に影響を及ぼすほどのインパクトにはなりません。このエリアの坪単価の相場はおおむね150万円から200万円の間と考えてよさそうです。

データ提供/東京カンテイ


区によって坪単価200万円以上のところも

ただ、この坪単価、区によって若干の違いはあります。上野を中心とする繁華街やビジネス拠点を抱える台東区、また東京メトロ半蔵門線の延伸や大規模開発で注目度が高まっている錦糸町のある墨田区などは、このところ坪単価200万円を若干超える水準に上昇しています。これに対して、江戸川区、足立区、荒川区などは150万円~200万円の間で安定しています。

台東区や江東区では底を脱する

では、今後はどうなるのでしょうか。

「2~3年前の都心の市況と同じようなレベルとみていいのではないでしょうか。エリア全体としてはようやく底打ち感が出てきた印象で、なかでも台東区、江東区あたりは底を脱して上昇に転じる気配を見せるようになっています」(前出・中山氏)

東京圏では、価格上昇は“の”の字型に波及していくといわれています。まず都心が上がり、次いで南、西、北ときて、最後に東ということになります。今回も都心、南まで上昇の波がハッキリしてきて、西や北でも一部で上昇傾向がみられるようになってきました。そして最後に、いよいよ東の出番ということになります。

実際、このエリアに詳しい不動産コンサルタントはこんなふうにいっています。

「最近のこのエリアでのマンション分譲会社の土地の仕入れ状況をみると、仕入れ価格は2割から3割ほど高くなっています。今年の後半から来年にかけてそうした土地でマンションの分譲が始まりますから、価格も高くならざるを得ないと思います」

他のエリアが上昇に向かうなかで、依然として価格が据え置かれているわけですから、相対的に割安感が強まっているお買い得のエリアであることは間違いありません。しかし、そんな環境もそうそういつまでも続かないのかもしれません。


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