年間供給数はピーク時の半分以下の水準に

23区東エリア全体の年間分譲戸数の推移をみると、2001年が1万1,000戸台で、2002年には1万2,000戸台に、2003年は1万3,000戸台に増えました。この年がピークで、2004年には1万1,000戸台にダウンし、2005年には6,000戸台まで減少しました。年間でみるとピーク時の半分以下に減少してしまったわけです。

しかし、2006年に入って1月~3月期は2,655戸とやや持ち直しています。

「江東区の豊洲、東雲、また足立区の南千住などで超大規模物件の分譲が始まったためで、この勢いはしばらく続くのではないかと期待されます」(東京カンテイ市場調査室・井出武氏)

たとえば、江東区では2005年は四半期ベースで200戸台以下が続いたのが、2006年1月~3月期は805戸に急増しています。

それでも年間に換算しても何とか1万戸に手が届くかどうかというレベル。もともと、どちらかといえば中規模・小規模物件の多い地域だけに、年間1万戸台に戻すことは難しいかもしれません。

データ提供/東京カンテイ


平均価格は3,000万円台半ばの水準が続く

このエリアの平均価格をみると、2006年1月~3月期は3,541万円でした。それまでの推移をみると、四半期ごとに多少のブレはあるものの、おおむね3,000万円台の半ばでの動きが続いています。最も高い時期で3,700万円台、低い時期で3,300万円台と、時期による価格の幅もさほど大きくはありません。他のエリアでは時期によって1,000万円単位で平均価格が変化することが少なくありませんが、このエリアでは様相が異なっています。 「23区の東エリアでは、初めて購入する人向けの物件がほとんど。それもディンクスや3人家族など小さめの物件が多く、全体として価格が低く抑えられる傾向が強いのです」(東京カンテイ市場調査室室長・中山登志朗氏)

逆にいえば、グレードを高くしても売りにくいという面があるため、落ち着いた動きになっているとも考えられます。23区で初めての購入を目指す人にとって、このエリアが最も手に入れやすい状態が当分は続きそうです。

データ提供/東京カンテイ