夜景・イルミネーション/東京のおすすめ夜景・イルミネーション

船上や高層階から「東京ゲートブリッジ」全方位夜景(4ページ目)

東京ゲートブリッジは2012年2月に開通し、同年4月からライトアップが始まりました。側面に886基のLED照明が設置され、毎時0分になると動く光を鑑賞できます。2013年3月に実施された2020年オリンピック・パラリンピック招致スペシャルライトアップなど特別な日の演出も楽しみのひとつ。通常パターンと特別パターンの照明演出、船上や高層ホテルから観る姿など多彩な表情で魅せる新名所の橋夜景を紹介します。

成海 まお

執筆者:成海 まお

夜景・イルミネーションガイド


もっと知りたい! 東京ゲートブリッジのアレコレ

恐竜

トラス構造の造形美

東京ゲートブリッジは、大田区城南島と江東区若洲を結ぶ東京港臨海道路のうち東京東航路を横断する橋梁区間2618mの橋。水面から最上部までの高さは87.8mで25階建のビルに相当するといいます。橋の側面には886基ものLEDカラー照明が設置されており、毎時0分になると光が動 いていく様子を観ることができます。近年の照明デザイン設計には欠かせない環境への配慮ですが、東京ゲートブリッジもまた消費電力の約4割を太陽光発電でまかなう仕組みになっています。照明デザインはレインボーブリッジや横浜ベイブリッジも手掛けた石井幹子氏によるものです。

ところで、東京ゲートブリッジが特徴的な形をしている理由をご存知ですか? 羽田空港に近接していることから飛行機の安全確保のために建造する高さに制限があること、さらに、船舶の安全確 保の為に十分な桁下(けたした)の高さが必要だったからなのです。そのためトラス構造(部材を三角形に繋いだ構造)を採用し、物流車両など1日に約3.2万台が通行する橋の安定性と耐久性を確保しました。吊り橋や斜張橋(主塔から左右斜めに弦のように何本もケーブルを引き、それに橋桁をつるして支える形式の橋:横浜ベイブリッジなど)では高い主塔が必要になるための選択です。このような環境や安全上の制約があったからこそ生まれた独特なフォルムですが、そのおかげで、夜景鑑賞の対象物という観点からもいっそう魅力的な橋となりました。

橋が設置された目的は、東京港の物流車両をスムーズに通行させ、輸送時間の短縮を図るため。東京港の国際力強化のために港湾施設を拡充した結果、コンテナなどが増大して新たな道(橋)が必要になりました。こうした設置の背景から考えても、東京ゲートブリッジは国際化のシンボルといえるでしょう。国際的なスポーツの祭典『オリンピック・パラリンピック』の2020年東京招致を願って特別ライトアップを行ったのも必然ではないでしょうか。特別な日の演出も楽しみのひとつです。

次のページでは絶景のダイニング&バーから東京ゲートブリッジの特別ライトアップを鑑賞します
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