ニューリッチへの道/ニューリッチへの道

凡人から「稼ぐ人」になるための習慣を徹底取材

現在富裕層の人の習慣ではなく、「凡人が富裕層になっていく過程」で行っていた習慣や考え方を取材し、まとめました。その中には、型破りなもの、常識外れのこともたくさんあります。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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大富豪には凡人にはない精神的な余裕がある

世の中には、すでに成功している「大富豪」に学べという本も多いですが、本当にそうでしょうか。大富豪は得たいものの多くを得ていて、人脈もある。指示すれば やってくれる部下もいる。資産は増やすよりも減らさないことに関心がある。とにかくため、その発言はどうしてもきれいごとになりやすいものです。

金持ちになるための習慣を考えてみる

金持ちになるための習慣を考えてみる



そこで、現在富裕層の人の習慣ではなく、凡人が富裕層になっていく過程でやっていた習慣や考え方を取材し、まとめました。その中には、型破りなもの、常識外れのこともたくさんあります。多くの人は、そんな行動に眉をひそめるでしょう。しかし、そのような非常識さに「眉をひそめてしまう」「斜に構えてしまう」発想こそが、年収300万の人と1億の人を分けている壁になっているのです。それを際だたせるため、あえて年収300万円の人の習慣と比較したものです。

年収300万の人はキャリアアップのために学ぶが、1億の人は働いてキャリアアップする

キャリアアップを考えたとき、年収300万の人は大学院やビジネススクールに通おうとします。勉強とは学校でするものだ、という発想があるからです。しかし、得た情報の多くは換金価値がなく、卒業しても稼ぐための役にたたないことがほとんどです。

なぜなら、学校とは基本的に「研究者養成システム」か「従業員養成システム」のどちらかだからです。研究者やよりよい従業員になりたい場合は、確かに役に立つでしょう。しかし、もし青天井に稼ぎたいと考えるなら、学んだことの活かし方をよくよく考えなければ、学校に通うのは膨大な時間とお金を費やすリスクがあります。

1億の人は、学校に行くのではなく、働きながら学ぶことを考えます。自分が得たいものを確実に実務で活かせる力を得るためです。私の知人で、自分で不動産ファンドビジネスを立ち上げるために、ベンチャーの不動産ファンド会社に就職した人がいます。3年後に独立するという期限も決まっているので、当然ながら貪欲に仕事をします。期限付きだから嫌なことがあってもガマンできます。

リスク対応も必要な経験だと捉え、誰もが嫌がるトラブル処理の仕事も積極的に引き受けていたので、社内でも貴重な人材になったそうです。そして3年目に30歳そこそこで執行役員に抜擢されたのですが、あっさりと断り退職。独立起業を果たし、現在は年商50億円の不動産会社に育てています。

彼は、「自分の目的達成のためには、どこで、誰から学ぶのが最短距離なのか」を徹底的に追求したのです。だから専門知識だけで実務への応用がイメージしにくい大学院ではなく、直接自分のやりいことに直結する勉強ができる企業を選んだわけです。しかも、大企業だと分業になっていて幅広い経験ができないと考え、何でもやらされそうな急成長中のベンチャーを選んだのです。

もし自分が「学校に行って学び直したい」と思ったとしたら、「それは自分の目的達成の最短コースだろうか?」と振り返ってみることも必要かもしれません。

机に座っている間は、前線から離れ実務のカンが鈍ります。収入は途絶え、出費は続きます。確かに体系的に学ぶということも必要な場面があるかもしれませんが、スクールで教えているカリキュラムが、どこかの会社で仕事としてできることがないか、調べてみる価値はあるでしょう。

私も経営コンサルティングファームに転職したのは、「MBAに通いながらお給料までもらえる」と思ったことも理由のひとつでした。もちろん完璧な企業はありませんが、お給料をもらいながら勉強できる環境が手に入ることだってあるのです。


参考: 「年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人」(学研パブリッシング)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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