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葛飾区や墨田区などでも大規模開発始動

湾岸エリアでは相変わらず各種の大規模開発が進められていますが、葛飾区や墨田区でも工場跡地、既成市街地再開発による大規模開発が始動しています。マンション供給が期待できる事業も少なくありません。

執筆者:山下 和之

葛飾区の工場跡地で大規模マンション計画

葛飾区新宿の三菱製紙中川工場跡地では、A街区からE街区に分けられ、さまざまな事業計画が動き始めています。A街区とE街区は葛飾区が取得し、大学を誘致し、都市計画公園を整備する計画。B街区は社会福祉法人による高齢者施設建設計画などが明らかになっています。これらに続いて、このほど約2.2万m2のC街区を住友不動産が取得して、商業施設や住宅を開発することになりました。

計画によると、敷地中央に地上38階建ての住宅棟を建設、北側に低層店舗棟、西側に機械式駐車場と自走式駐車場、店舗棟などを配します。住宅棟は高さ約140mで、延べ床面積が約7万m2程度になる見込みですが、戸数などの詳細は今後詰めていく計画のようです。 なお、残りのD街区については今後、民間事業者に譲渡される予定で、ここでも大規模マンション開発が期待できるかもしれません。大学や大規模公園などと隣接する恵まれた環境になりそうですから、何年か後にマンション購入を計画している人にとってはチェックしておきたい物件になりそうです。

曳舟駅前に22階建ての超高層マンション

京成曳舟駅前東第二南地区市街地再開発事業 完成予想図(東京都HPより)
京成曳舟駅前東第二南地区市街地再開発事業 完成予想図(東京都HPより)
墨田区京島の京成曳舟駅前の再開発について、2007年11月、東京都が再開発組合の設立を認可しました。認可されたのは「京成曳舟駅前東第二南地区市街地再開発組合」で、旭化成ホームズが参加組合員として事業を推進していくことになります。同社は隣接する東第一地区でも再開発に参画、2007年2月に竣工させた実績を持っています。

今回の計画では、地上22階・地下1階の再開発ビルを建設、住宅約85戸のほか、オフィス・店舗・駐車場などが入ることになっています。2008年9月に地主などの権利変換計画認可を経て、2009年4月に着工、2011年3月の竣工予定です。順調にいけば、2009年春から夏にかけて分譲住戸の販売が始まるかもしれません。


関連リンク
東京都報道発表資料

江戸川区では「子ども未来館」建設計画

江戸川区は、篠崎図書館が、2008年7月にオープンする「篠崎文化プラザ」内に移転するのを受けて、図書館跡地に「(仮称)子ども未来館」を建設ことになりました。児童書専門の図書館、科学や文化を学ぶ「子どもアカデミー」を設け、放課後や土日などに小学生が興味あるテーマを学習できる場になります。

計画自体は数年前から明らかになっていましたが、ようやく計画が固まり、2009年9月からの着工に向けて動きだしました。事業費は約6.4億円で、1階が子ども向けの図書館、2階にアカデミーが設けられ、天文や歴史などの教室が開設されます。周辺には公園も整備される計画で、地域の子どもたちの新たなコミュニケーションの場になりそうです。

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