ちなみに、この「ほうれい線」。一説によると、東洋医学の医師たちが「まっすぐに歩きにくい人は、シワの左右の太さや大きさが違う」など、顔のシワを見て骨盤の異常を言い当てたことが発祥と言われています。「骨盤が曲がりまっすぐに歩けない人」=(イコール)「法令を守れない人」という意味で「法令(ほうれい)線」と呼ばれるようになったそうです。
右と左、どちらが老けて見えますか?
そうは言っても、あるのとないのとでは、見た目の若々しさにかなり差が出るもの。イラストを見ても分かるように、ほうれい線があるだけで、老けて見えるというのも事実です。
ほうれい線の種類
一見シワのような「線」と、へこんでできる「くぼみ型」の2種類があります。また、笑った時にできる「笑顔ほうれい線」は良いタイプのものなので、気にする必要はありません。でき方にも、顔の筋肉が下がってできるものと、脂肪が下がってできるものの2パターンあります。
ほうれい線の原因
鏡をのぞくと気になるほうれい線の原因は?
頬の脂肪が下に落ちることで、溝が深くくっきりとした線となって表れるもの。1日中デスクワークでパソコンに向かうような生活をしていると、筋肉の運動不足により働きがどんどん低下。特に日頃から表情の乏しい人は、頬が下がりやすいので要注意です。
2、肌の乾燥や紫外線
乾燥肌は、ほうれい線だけでなくシワもできやすいので気を付けて。シワの主な外的要因は紫外線と乾燥ですが、これはほうれい線にも言えること。紫外線による光老化や乾燥・加齢によってハリや弾力が失われると、シワができやすくなります。また、肌が重力に逆らえなくなってしまうこともあり。肌の弾力低下は、ほうれい線と切っても切れない関係なのです。
3、目の疲れ
目の下のたるみは、乾燥や加齢によるコラーゲンが減少するからだけと思いがちですが、実は目の疲労も原因になります。パソコンやスマホ、まばたきなどで目が疲れると、周辺の筋肉が緊張してしまい、いわゆる肩こりのような状態に。そして、この「こり」が蓄積されると目の筋肉と口の筋肉をつないでいる「上唇挙筋」がこり固まって、ほうれい線になってしまうのです。
4、喫煙
タバコを吸うと、体内のビタミンCが破壊され、肌はハリを保つことが出来なくなってしまいます。喫煙によるダメージが美肌の大敵なのは良く知られているところ。もちろん、ほうれい線にも大きく影響します。最近は、男性のほうが禁煙する率が高いそうですが、タバコは肌にとっても「百害あって一利なし」。キレイになりたいなら女性も禁煙が必須です。
次回は、見た目年齢が大きく変わるほうれい線の対策についてお話したいと思います。