TV業界でも大活躍するフットワークの軽さも魅力!
ちなみにタランティーノは、TV業界との関係も深く、『レザボアドッグス』で監督デビューしたあと、あの「ER 緊急救命室 (第1シーズン)」(24話)と「CSI:5 科学捜査班」(24&25話)の監督も担当。特に「CSI:5 科学捜査班」の前後編は高視聴率でエミー賞候補にもなりました。日本でも人気があった「エイリアス/2重スパイの女」には出演もしています。
ほか、『パルプ・フィクション』のあと、映画仲間と作ったオムニバス映画『フォー・ルームス』もあり、映像世界で軽やかに活動できるところもタランティーノの魅力のひとつでしょう。
「CSI:5 科学捜査班」24&25話(2004~2005年度作品)
ラスベガスを舞台にを科学捜査を駆使して解決していく犯罪サスペンスドラマ。タランティーノが監督したのは24&25話。捜査班の一人が行方不明になり、捜査班の元に届いた映像には、捜査スタッフが監禁されている姿が!タランティーノがこの番組の大ファンで実現したスペシャル。
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ウィリアム・ピーターセン、マージ・ヘルゲンバーガー、ゲイリー・ドゥーダン、ジョージ・イーズ、ジョージャ・フォックスほか
『フォー・ルームス』(1995年度作品)
大みそかの夜、ホテル・モンシニョールで新人ベルボーイ(ティム・ロス)が、4つの部屋の客に振り回されてしまう物語。困った客たちのコミカルなエピソードが満載。インディペンデント界の才能あふれる監督たちが競演する贅沢な映画です。
監督:アリソン・アンダース(第1話『ROOM 321 お客様は魔女』)、アレクサンダー・ロックウェル(第2話『ROOM 404 間違えられた男』)ロバート・ロドリゲス(第3話『ROOM 309 かわいい無法者』)クエンティン・タランティーノ(第4話『ペントハウス ハリウッドから来た男』)
出演:ティム・ロス、マーク・ローレンス、ヴァレリア・ゴリノ、マドンナ、ジェニファー・ビールス、アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ブルース・ウィリスほか
次のページでは、日本が舞台の『キル・ビル』2部作以降の作品を取り上げます。