アイランドキッチンとリビングの絶妙な距離感
独立したアイランドキッチン。背面に収納を備え、実用的な機能を高めた |
オープンキッチンといっても、常にキッチンが丸見えはイヤ、という方も多いはず。L型配置を工夫することで、キッチンとリビングの間に距離感を保つことができます。
リビングからの視線が気にならない配置 |
リビングからキッチンが丸見えになると、調理する側もされる側も落着かないことがあります。視線をずらした方が、良い関係が保てるケースが多いのです。
O邸の平面図。これもL型のプラン。キッチンとリビングの関係が90度になっていることに注目 |
大型引戸でいっぺんに隠す
収納はキッチンの背面にプランした。大型の3枚引戸を使っている。冷蔵庫は扉の後ろに内蔵 |
冷蔵庫はデザインなどが頻繁に変るので、はじめはキッチンに合わせて選べても、買い換えのときは同じデザインのものがない事が大半です。引戸で隠してしまえば、デザインが変っても、キッチンの表情が保てます。ただし冷蔵庫の廃熱を逃がす工夫が必要です。
大型引戸は、普段は開けっ放しでもかまいません。必要な時だけ閉めればいいので便利です。キッチンの背面にあると、振返りながら使えるので(回転動線)、移動が少なく作業が楽です。
ちなみに回転動線とは、身体の向きを変えるだけで、物をとったり、調理が出来たりする動線のことです。コの字型やII型のキッチンで実現できます。平行移動する動線に比べ、足もとへの負担が少なく、作業が楽です。
カウンターが必要か? 見極めが大切
このプランではシンクの部分を利用して、小さなカウンターを設けています。アイランドキッチンのカウンターはぜひ欲しいものですが、はじめから使い道を考えましょう。キッチンのカウンターの高さは通常のテーブルよりも高いので、椅子はスツールタイプになります。子供が坐るのは無理ですし、大人も長時間は坐れません。短時間の朝食や3時のお茶など、何に使うか、必要かどうかをよく検討しましょう。カウンターの代りに、普段使いの食器棚などを作った方が、便利な場合も多くあります。
オープンは好きだけど、手元だけでも隠したい、という方は次のページへどうぞ