どんな練習が必要かは、何のために空手を学ぶのかによって決まる。

わたし自身は身体の弱かった子供のころ、ほんのさわり程度にカタを父親から習ったことがありますが、なにせおぼろげな記憶の為、今回この稿を書くにあたり、大学時代に空手を始め4年間やっていた夫に訊いてみると、かえってきたのがこの言葉でした。

何のために

護身術としてか、スポーツとしてか、自己鍛錬の為か。

夫が空手をはじめた理由は、自己鍛錬と、まぁ護身に役立つかな、という気持ちだったとのことですが、4年間やって彼がだした結論は、短期間で護身術を学びたいなら、柔道や合気道を取り入れた専門の道場にでも行った方がよかろう、だそうです。

一方の自己鍛錬ですが、精神力に関しては、運動系の部活動特有の濃い上下関係で鍛えられたそうです。

さらに、スポーツとして空手を始めるならば、20歳をこえてからはじめたのでは遅すぎる。何故なら、空手に必要な柔軟性やカタ、一定時間組み手をする体力を子供のころから継続してつけてきた人間にはけして勝てないから、と。

自己鍛錬のひとつとして身体を鍛えたいのならば、走って体力をつけ、マシーントレーニングで筋トレしたほうが、よほど気持ちがいい。空手は殴られ、蹴られるものであり、弱ければ強い相手の拳を浴びっぱなしになるので、殴られるだけ損だ。たとえ寸止め空手であっても、カタの決まっていない初心者同士がやれば、必ず怪我をする、と。

それでもやりたい人のためには

初心者のやる気をくじくようなことばかりでしたが、つまり空手とは、思いつきや気分で始めるものではないのだな、と話を聴きながら思いました。

最後に、それでも始めたいという人は何をすればよいかと訊くと、

  1. 体力をつけるための走り込み
  2. カタに必要な足腰をつくるための、スクワット
  3. 体力がつき、足腰が固まってきたら、スクワットで起き上がるときに中段蹴りを
  4. 正拳づき

1~4をただひたすら繰り返すことだそうです。そして、初心者に「こんなこともできんのか、たるんどる!」などの無茶を言わない道場を探すこと。とのことでした。


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