住宅設計・間取り/住宅設計・間取り関連情報

新築離婚? 最悪のケースを未然に防ぐ(2ページ目)

夢の新居が一転、離婚の引き金に。新築後に即離婚なんて、信じられないかもしれません。最悪の事態を防ぐためにも事前の心構えが必要です。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

残念ながら完璧な家は建ちません

内装例
ここはこうすれば良かった、と思うのは当然です。家は完成してから成長しますから、徐々に直していきましょう。
いざプランニングがスタートすると、矢継ぎ早に決定を迫られます。間取りの決定にはじまり、内装につかう床壁の素材、キッチンや浴室の仕様、照明やコンセントの位置、便器の種類。それに加え、ローンによる資金調達や建設会社との契約、支払い、税金問題などなど、これからの人生を左右しかねない決定や手続きが毎日のように続きます。

新築ノイローゼにかかりやすいのはこの時期です。完璧な家を作りたい。そう思うのは当然です。しかし残念ながら、完璧な家はありません。最高でも8割程度です。どんなにいい家も、建主には不満があって当然です。昔からよくいわれるのは「3回目の新築で、やっと満足のいく家ができる」ということです。

ベストセラー『国家の品格』の著者、数学者藤原正彦さんは、なんと3回も設計者を変えました。そのたびに百万単位の設計料を支払いましたが、結局は正解だったそうです。これはかなり特殊な例ですが、満足のいく家を建てるためには、こうした無駄も必要なのです。

未体験の金額は正気を失わせる

私生活で最も大きな金額を扱うのが家づくりです。数千万円をどう使うかを、賢く考えなければなりません。しかし大半の建主は、冷静な判断が出来なくなります。未体験のことですから、仕方がないのです。それだけに、家づくりのパートナー選びが大切になります。

工務店や設計者が組織する、家づくりの会に参加するのもよいでしょう(匠の会東京の木で家を造る会など)。セミナーに参加したり、住宅を見学するなかで、作り手とだけでなく、建主同士の交流も生まれます。

同じ立場で、同じ悩みを話せる仲間ができると、気持ちもぐっと楽になります。どの家庭も、自分たちと似た悩みを抱えていることが分ります。住宅見学会で、既に家が完成した建主の話を聞くのも参考になります。ポイントはまず、夫婦だけの殻に閉じこもらないことです。

実は仮住まいも大切です

内装例
家を決めるのは夫婦です。知人や業者ではないことを、常に声にだして確認し合いましょう。
建て替えのときは、仮住まいに引越すことになります。仮住まいの賃料は出来るだけ節約したい所ですが、あまり環境の悪い所で暮らすと、それだけで気が滅入ってしまいます。高齢の場合は、仮住まいで体調を崩し、病気にかかるケースもあります。

時間と資金計画にある程度の余裕がないと、仮住まいや引越しなどの部分に無理が生じます。他にも、いつまでに竣工すれば税制が有利とか、こうすると補助金が出るなど、いろいろな条件はありますが、こだわり過ぎると、全体を見失うことになりかねません。

夫と妻の互いの友人や縁者からアドバイスを受けることも多いでしょう。「あなたはこう言うけれど、あの人はこう言っていた」ということもありがちです。しかし、友人の意見は助言にすぎません。一番大切なのは夫婦の意志であることを、互いに確認し合いましょう。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます