窓をデザインして、ステップアップ
上げ下げ窓や縦型窓を組み合わせることで、メリハリのある家ができる。三協立山アルミの提案から |
引き違い窓だけがサッシュではありません。写真は全て三協立山アルミ |
窓と聞いてイメージするのは、「引き違い窓」でしょう。最も多く使われていて、コストも安くできます。でも考えてみてください。例えばお風呂の小さな窓にも「引き違い窓」が採用されてしまうケースがあります。窓の幅はわずか40センチほどです。
これでは一枚あたりの幅は約20センチ。フレームが目立ち、かっこうの悪い窓になります。図面を見ても小さな窓ですから、注意しないと気がつかないこともあります。特にローコストな住宅を求めた場合、自然と「引き違い窓」が選ばれるケースが多いのです。
建主自身が窓を決めよう
左がルーバー窓。右が上げ下げ窓です。ルーバー窓は外から中が見えにくいのも特長 |
では「引き違い窓」以外に、どういう窓があるか、代表的なものを紹介します。
■ガラスルーバー窓:細いスリット状のガラス板が並んでいるタイプです。室内のレバーを回転すると、ガラス板が連動して持ち上がり、開きます。1階に付けるときは、防犯のため「面格子」を付けた方がいいでしょう。
■上げ下げ窓:古い西洋館などで使われていた「上げ下げ窓」は、上下に窓が移動します。引き違い窓を縦にしたスタイルですね。窓にはバランサーという重りが入っていて、重りのバランスで窓が止まります。
左が両袖片引き窓、右が縦型滑り出し窓です。すっきりとしたモダンな雰囲気になります |
■両袖片引き窓:真ん中にFIX窓があり、両脇に引き戸が付いています。片側だけに引き戸があるタイプや、縦型滑り出し窓と組み合わせたものもあります。真ん中にフレームがないので、同じ幅の引き違い窓よりも開放的に感じます。
■縦型滑り出し窓:ドアのようにヒンジで開くタイプの窓です。細長い窓が出来るのが特長です。横長の滑り出し窓もあり、こちらは窓を上へ跳ね上げます。
次のページで、窓を取り付ける位置を解説します。