中庭を有効利用する
クローズな中庭をバスコートとして利用する |
中庭を木製デッキやタイル貼りにすると、裸足のままで外に出られます。湯上がりにガーデンチェアで涼んだり、ホテルライクな暮らしが楽しめそうです。この場合、中庭の壁を高くしてプライバシーを守ります。ちなみにこうした中庭を「バスコート」といいます。
浴室に外から直接入れるようにした場合、浴室の防犯性が低くなるので、中庭に鍵のついたドアを設けるなどの工夫が必要です。
ハーフユニットという選択肢
一戸建ての住宅でも、最近はユニットバスの浴室が標準となっています。浴室に天然木やタイルを使いたい場合、ユニットバスではなかなか実現できません。しかし建設業者はユニットをすすめるケースが多いのです。その理由のひとつはメンテナンスの問題です。在来工法(昔からの浴室の作り方)では、年数が経つと床の防水効果がなくなり、水漏れを生じることが多く発生します。1階の浴室なら問題ないように思えますが、土台などに水が染みこむと、腐ったり、白アリを呼ぶこともあります。
ユニットバスと在来工法の良いところを合わせ持つのが、ハーフユニットバスです。これは浴槽の高さまでのユニットバスで、壁や天井の仕上げは自由に選べます。開放的なガラスの壁を作れるなど、ユニットバスに比べ自由度が高く、防水工事がいらない分、在来工法よりも安全でコストが下がるケースもあります。
ちなみにTOTOの「ハーフバスルーム」 は、デザインがシンプルで、建築家にも人気です。
気持ちしだいで浴室はもっと楽しくなる
最近は、ユニットバスの仕様が豪華になり、価格も高いものが増えました。液晶テレビやミストサウナ、ジェットバスなど、気持ちをリラックスさせる機能が充実しています。浴室はただ入浴するだけでなく、ホームシアターなどと同じく、帰宅後の時間を楽しむ空間に変化しています。浴室は裸で過ごす場所なので、肌に触れる(近い)素材には、やはり本物の材料を使いたいものです。人の肌は、ものから出る赤外線などを微細に感じているといわれます。天然木風やタイル風の素材よりも、一部でもいいから本物の木やタイル、石などを使った方が、気持ちをリラックスさせる効果は高まるのではないかと思います。
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