まずは照明に気を付けましょう
快適な入浴のためには、プライバシーの確保が大切です |
壁側に照明があると、シルエットが窓にうつりやすく、影ができやすい |
最も悪い例は、窓とは反対側の壁に照明がついている図のようなケースです。これではシルエットが窓にうつってしまいます。また洗い場が影になり、薄暗い雰囲気になります。照明は窓の近くに取り付け、シルエットのうつり込みを防ぐと共に、影を少なくしましょう。
雰囲気のある照明を作りたい場合は、足下に電球色の照明を取り付けると落ち着いたシーンが演出できます。特にプライバシーが気になる方は、浴室をあまり明るくしない方が、落ち着いて入浴できるでしょう。
窓をどの位置につけるか
窓の大きさや位置もポイントです。最近は浴室の窓を大きくとるケースが増えていますが、周囲に家が建て込んでいて、入浴中に常にブラインドを下ろすようであれば、小さな窓の方が安心感があります。窓が小さい場合は、自然の通気を確保するために、床に近い場所に吸気用の窓を、天井に近い位置に排気用の窓をとります。こうすると暖かい空気が上昇し、効率よく排気できます。また高い位置の窓はプライバシーを守りやすく、入浴中に開けておくことも出来ます。
自然光を沢山とりたい場合は、天窓を取り付ける方法もあります。天窓は煙突のように効率的な排気もできます。ただし水滴がつきやすいので、窓に傾斜を付けると水滴が下に落ちるのを防げます。天窓とはいえ、透明ガラスが心配な方は、型板ガラスなどを使うとよいでしょう。
次のページで、開放的な中庭と浴室を組み合わせたプランを紹介します。