住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

おとこの粋は玄関で魅せろ

彼女を初めて自宅に招いたとき、ファーストインプレッションは玄関で決まります。スリッパが散らかった玄関では2度目はありません。リビングを飾る前にまず玄関を変えましょう。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

玄関はおとこの顔

玄関
彼女をはじめて家に呼ぶとき、おとこの価値観がためされます

花
渋めの色合いが、おとこの色気を感じさせます
玄関の起源は、平安時代の武家にあります。武士の家にとって玄関は大切な「顔」でした。玄関を見ればその家の格や、趣味の良し悪し、財産の状況が全て推測できるからです。それは今でも変わりません。玄関の扉を開けた瞬間に、おとこの価値観が判断されるのです。

玄関を入ってからリビングへ続く廊下は、価値観を示すためのプレゼンテーションコーナーだと考えましょう。花や絵画、写真、ポスター、照明などによって、趣味嗜好を表現できます。

例えば「花」。シューズボックスやカウンターの上に置かれた一輪の花は、歓迎ともてなしの気持ちを表現します。ただしガーベラやユリなど、綺麗すぎたり、大きすぎる花はNGです。濃い紫のバラなど、渋めの色を選びましょう。すくっと立った一輪の花は、いさぎよさを演出します。

トーキングピースをさりげなく配置

趣味
趣味や旅行先の写真は、会話のきっかけになります
ホームパーティのさかんな欧米では、インテリアの中に「トーキングピース」をさりげなく配置する習慣があります。これは会話の話題を盛上げるための道具で、絵画や写真、小物など、お客様の興味をそそりそうなものを飾ります。

玄関の廊下にも、こうしたトーキングピースを置きましょう。初めての訪問で緊張する心をほぐすようなものが最適です。例えば趣味のサーフィンで撮った写真や、ジャズプレイヤーのポートレートなど、仕事以外の自分をアピールできるものが最適です。フレーム(額)は、アルミ製のシンプルなものが無難です。

また、旅先で手に入れた小物を置くのもベターです。置物はあまり大きくて立派な物よりも、「よく気づいたね」といえるくらいの小ぶりの物の方が会話のきっかけになりやすいものです。

次のページで、心を揺さぶるもてなしのテクニックを紹介。
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