住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

夫婦のすれ違いは玄関からはじまる?(2ページ目)

夫婦といっても人間同士。人と人が快適に暮らすには、適度な距離感が大切です。玄関などの狭い空間は要注意。知らず知らずに近付きすぎて、互いのストレスをためる事になりかねません。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

玄関ドアから引き戸へ

引き戸玄関
引き戸の玄関は、ドアとは違う日本の美を演出する。新日軽のFACE WA STAGEより

玄関はセレモニーの場所でもありました。家族が出かけるとき、帰ったときの挨拶には特別な意味がありますが、今は家族を出迎える習慣は皆無に近いのではないでしょうか。

その原因のひとつは、玄関ドアにあるのかもしれません。以前の玄関は引き戸が大半でしたが、今はドアが主流です。この玄関ドアというのがくせ者で、日本流のセレモニーを難しくしています。引き戸というのは、あいまいな分かれ方、出会い方ができる道具です。ドアは開ける、締めるの2種類しかありませんが、引き戸には半分閉める、ゆっくり閉めるなど様々な開け閉めのバリエーションがあります。

引き戸によって家族への思いやりを示したり、大切なコミュニケーションを保ってきた歴史が日本にはあります。玄関に引き戸を採用すれば、こうした別れ方の演出も楽しめます。少し前は防犯性の問題から引き戸を敬遠することもありましたが、今の玄関引き戸は防犯性も高く、動きもスムーズです。将来車椅子を使うようになった場合も、間口の広い玄関引き戸にしておけば出入りも楽になります。

第2の玄関で動線問題を解決

勝手口
勝手口用の引き戸もある。トステムの勝手口玄関戸ガゼリアNより
また玄関収納の扉にも引き戸は最適です。開き扉に比べ邪魔にならないため、開けっ放しにされてイライラすることも減ります。特に最近登場した「フラット引き戸」は、引き戸を閉めたときに扉が平面におさまるので、見た目もすっきりとして中の物が引っ掛かったりしません。

またメインの玄関を広くとれない場合は、第2の玄関「勝手口」を有効に配置する方法もあります。勝手口はキッチンやユーティリティーに設けることが多いのですが、例えばガレージ等、趣味のスペースと母屋をつなぐ出入り口など、夫がよく利用する場所に設けるのも効果的です。

汚れたまま玄関を出入りしたり、工具や大工道具などを持ちながら玄関に入る必要がなくなり、メインの玄関を傷つけたり、汚したりするトラブルを解消できます。
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