薬剤師/薬剤師とは

薬剤師のお仕事 薬局で独立編(1)(3ページ目)

薬剤師として働く方の中には、独立を考えたことのある人も多いと思います。薬局といってもドラッグストア、調剤薬局、漢方薬局などいろいろありますが、今回は個人で独立するために、最も現実的な調剤薬局での独立開業について見てみましょう。

久保田 嘉郎

執筆者:久保田 嘉郎

薬剤師ガイド


薬局開業に必要なモノ(物)

薬局建築

テナント入居か建築かで初期投資は大きく変わる

モノについては、主に開業する不動産物件と商品である医薬品、調剤に必要な機器の3つがあげられます。

薬局開業ための物件、いわゆる土地・建物に関しては今後の収益に大きく影響してくるところなので慎重に検討することが必要です。

都心だとほとんどがテナント物件で大きな資金が必要になることはありませんが、地方では都合よくテナントがあることが少なく、また医師も戸建てで医院を建設することが多いので、薬局も隣接した場所に新規の建築になることが多く、建築面積にもよりますがそれなりの金額(坪30~50万)がかかることが通常です。

医薬品は医薬品卸から仕入れるので多くは問題になりませんが、隣接する病院の規模によっては多くの医薬品を在庫しておかなければならず、在庫負担が大きくなることも考えられます。

近年はジェネリック医薬品が普及してきたことにより、多くの薬局で同種の医薬品の在庫が増え、これらの管理の難しさが問題になっています。

また、薬局は収入の大部分が医療保険からのもので、これらは患者様にお薬をお渡ししてから約2ヶ月後に入金されるので、その間の資金繰りについても十分考慮しておきましょう。

また、個人の新規開業では医薬品の取引に際して保証金を求められる、支払いのサイトが短い、値引き率など条件面で不利になることが多くあり、交渉を重ねることが必要です。

調剤に必要な機器については高額なものはレセプトコンピューター、分包機の2つになります。

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