元修道院の細かい装飾が素敵な建物
ロンドンのシティと呼ばれるビジネス街にある、「ブラックフライアーズ駅(Blackfriars St)」を一歩出て大通りに向かおうとすると、はっと目につく三角形の独創的な建物。このビルは1905年に修道院を改築して作られた「ザ・ブラックフライアー」というパブです。細かいモザイク装飾が施された外壁には、修道士の像や時計、バルコニーなどが美しく配置され、まるで建物全体が立体的なアートのよう。外観も見ごたえ十分ですが、一歩店内に入ると、モザイクを施されたアーチ型の天井や、壁を飾る銅細工が圧巻です。いくつかに仕切られた部屋にはひとつひとつ名前がつけられ、パブというより芸術作品。
1960年代、老朽化により一度は取り壊しが決まったこの建物が、保存運動によって改修され、今日まで生き残っているというのも当然の流れと言えるかもしれません。
古い映画にも何度か登場したことのあるこのパブは、時間帯によっては身動きがとれないほど満席になるので、訪れる時は立ち飲み覚悟で。もし装飾をじっくりと楽しみたければ、平日の昼間など、混雑する時間帯を避けて行くのがおすすめです。奥にあるテーブル席のお部屋で食事をしたい場合は、席数が少ないので必ず予約を。
■The Blackfriar
住所:174 Queen Victoria Street, London EC4, EC4V 4EG
電話番号:(0)20 7236 5474
営業時間:月~木 10:00~23:30、金・土 10:00~00:00、日 10:00~23:00
アクセス:ブラックフライアーズ駅(Blackfriars St)から徒歩すぐ
HP:http://www.nicholsonspubs.co.uk/theblackfriarblackfriarslondon/
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